「可能性はゼロではない」と、今回は越冬中のアカハラワカバインコを探しに来た。最も可能性がある道が工事で通行止めとかのアクシデント。でもメルボルン周辺ではこのエリアが最も鳥影が濃いので退屈はしない。
カオジロオーストラリアヒタキとか水鳥とか
ミナミチュウヒとか、ノドアカサンショクヒタキとか、まあ多分1日で80種類くらいの野鳥を見つつ。メルボルンバードウォッチングは突き詰めればここにだけ来ればある程度なんとかなるかもしれない。そして何かが道端にいると思えば…
まさかのアカハラワカバインコ登場!!残り生存数18羽とか言われる、もはや珍しいを超越して伝説的な存在となってきた野鳥だ。特にオーストラリア本土では。震える手で写真を撮っているうちに…
物陰からなんと二羽目が出てきた(°▽°)なんかボサボサしているのでてっきり幼鳥が出てきた!!!と思ったが、何しろ18羽全てが個体識別されているアカハラワカバインコのことだ、アカハラワカバインコ保護の専門家に尋ねたらこれはいつもこういう羽をしている特定のオスだとのこと。
食事をするオス。もうこんなシーンを見ることは生涯ないだろうね。
あと何年アカハラワカバインコが持ちこたえられるかはわからないが、私は繁殖地タスマニア島で彼らを昔見て、そして今越冬地メルボルンで彼らを見ることができた。インコとしては極めて珍しい渡り鳥の習性を持つアカハラワカバインコを、繁殖地と越冬地の両方で見て、ようやく彼らの生き様をちゃんと見届けられたと思っている。
渡り鳥といえば、オーストラリアとニュージーランドとを東西に行き来する異端児フタオビチドリ。フタオビチドリと一緒にいたのは
珍しいチドリの筆頭、ズグロチドリもメルボルンなら手堅い。(完)
次に行くとしたら11月や12月といった春に行こうと思う。キガオミツスイやクビワミフウズラとか。連絡をお待ちしてます。