Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ラミントン国立公園6 ナイトサファリ

キノドヤブムシクイ←鳥団子。
夜のトレイルを足早に戻り、何とか21時前にはオライリーズへ戻って来た。今日は30kmは歩いた(走った)かしら。こういうのを何日か続けているともうどれだけ歩こうが平気に順応する。急いで戻って来たのは、21時からオライリーズでジョンヤング撮影のドキュメンタリーフィルム3本建ての上映があるため。〆て二時間とか。昨日は私以外一組しかシアターに来なかったけどはてさて今日は何人?と足を踏み入れたら。おー!!


誰もいませんねぇ。軽く100人くらいは宿泊してるはずなんだけど。そうか、マニアックすぎるんだな?
というかスタッフも来てないし…。
フロントへ行って、「あのージョンのフィルムは…?」と尋ねると”えっ、あなたあれを見たいの?”的な反応が返って来た。まぁ、その為に夜に10km以上トレイルランして帰って来たのでそれはもぅ。
結局、詰めれば100人くらい入るんじゃないかというシアターに一人っきり腰掛けて映画鑑賞。番組構成にやや疑問があるものの、凄い映像だった。親鳥がなかなか餌を持って帰ってこない為に、餓えたフクロウのヒナ同士の共食いの一部始終とか。まだかろうじて生きてて口をぱくぱくさせながら足から喰われるヒナとか。兄弟に。地上から縄梯子を発射して木に絡め、忍者のように登り何十メートルもの高さがある木の上で何日間も鳥を待ち続けるジョンとか。ああいうの見ると私はまだまだ。私が、バードウォッチングツアーとかを料金や電話番号を掲載して本格的に始めない理由も、それです。まだ早い。(逆に、フルタイムで向き合わない限り次のステージにはなかなか上がれない、という葛藤もある)
次回のオライリーズでのバードウィークにジョンは招待されているそうだ。(ジョンってどのジョン?と思ったらこちらへ戻って下さい)
上映後、部屋で夜食を腹に詰め込んだ後再び森へ出かけてみた。フクロギツネ茶色型から始まり…

灰色型でしょ、そして…


黒型。こいつは格好いいねぇ。これでフクロギツネ三色コンプリート。

メロミスのような小物も取りこぼし無く。あの行列ができていたツリートップウォークもこの時間ならまさか誰もおるまい、ひょっとしたら樹冠に何か生き物が見られるかもしれないと出かけて返り討ちにあったのは過去の記事で触れた通り。かなりの人でだった。呆れて戻る途中にオライリーズ従業員宿舎の前を通ったら、爆音でダンスミュージックが響き渡りよっぱらいの奇声嬌声が飛び交っていた。
表と裏。静寂と轟音。深い山々と一大観光地。観光客とマニアックな生き物好き(ほとんど見かけなかったけど)。希少種と観光バスの群れ。野生動物への餌付けがいかに悪いかという看板をあちこちに立てながら、その目と鼻の先でお金をとって餌付けをさせている人達。オライリーズのアンシンメトリーは完璧だ。今夜がここでの最後の夜。

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