野営地に変なゲッコーが来た。あとカエルとか。野営地には東屋とテーブル椅子、焚き火台が設置され、しかも薪まで準備され目の前はいかにも朝方鳥が来そうな淀み、周辺には人影なしと言う素敵な所だった。これはいい場所を見つけたとその時は思ったが、実はその後この地域のどこの無料野営許可地に行っても素晴らしく整備されており、結局二日目以降は持参したキャンプ椅子やキャンプテーブルは一度も登場する事は無かった。
しかし、何故この地域のレストエリアやキャンプ地がこれほどまで整備されているのかが謎だった。マウントアイザが裕福だからじゃないか、という話にもなったけど管轄はMain Road(中央道路局)みたいだし。
昔エアーの町で雨宿りに駆け込んだインフォメーションセンターは木造の6畳1間で、中にはおばあちゃんが一人ランプの灯りでミシンで縫い物をしているという誠に恐ろしいものだったが、マウントアイザのインフォメーションセンターも別の意味で恐ろしかった。
さて、セキセイインコ大群は達成した事で次の目標はこの地域の3つの固有種(鳥)だ。まずはカルカドンセスジムシクイ。マウントアイザ郊外の岩がちな斜面で比較的普通に見られるとのウワサ。丘の頂上まで車で登り3人で散開して探す。絶景だ。この景色、数百年や数千年前から変わっていないんだろう。
しかしこの山も暑い。おまけにスピニフェクスが我々を苦しめた。上の写真に剣山のような草が一面に広がっているのが写っているけど、これは堅くて刺さると痛い。歩き回れば歩き回る程あちこち突き刺さってきてだんだん嫌になってくる。手をついては刺さり、歩いてはズボン越しに刺さり、踏みつけてもスニーカー越しに刺さり、腰を下ろしても刺さる。いい加減にしろ!
カルカドンセスジムシクイもなかなか見つからない。一時間半くらい岩山とトゲトゲのなか頑張って気温も猛烈に高く、参ったなぁと思っていた時携帯が鳴った。「いたいた!」とさすがchiemomo氏。
カルカドンセスジムシクイ完了。完璧だ。強敵ぞろいのセスジムシクイの仲間相手に、今後こんなドアップ写真は二度と撮れないのではというノートリミング。(これを撮ってしまったが為に後で散々苦しむのだが)よかったよかった。目的また一つ達成!
そういえば夢中になっていて忘れていたが、O君はどこへ行った?
←あっ。
大変、行き倒れだ!!
UFOの残骸の影で力尽きていた。よほどキツかったのだろう。暑かったのだろう。まぁその場所でその体勢で寝てしまえるのはなかなか見込みがある。