二時間程歩き回ったけどやっぱりアルバートコトドリは声だけ。いつも向こうの方から声が聞こえるなぁと薮漕ぎを始めると、並走する獣道みたいなのを発見。地図にないトレイルだ。と、向こうから三脚を担いだ人が足早にやって来たので「おはようございます」と挨拶すると、ぎょっとした感じで「や、やぁおはよう」とだけ言って足早に去っていった。怪しい。これはひょっとすると…ヤマセミポイントとかでよくあるあれでは?
(注 ブラインドとは、野鳥に警戒されない為のカモフラージュ目的のテントの仲間。ここぞというポイントに設置して中に人が入り待ち伏せ撮影をする為のもの。日本ではブラインドを使用しない限り野鳥の近距離撮影は難しいので結構見る。ここやこことかを参照のこと。。オーストラリアではブラインドは大変珍しい。)
アルバートコトドリのシークレットポイントはここだ!
…。この景色って、昨日見たアルバートコトドリのドキュメンタリーに出ていたような…?そして、あのツタの上でアルバートコトドリはダンスをしていたような…。ここロケ地じゃないの?待っていると、少し離れた所から鳴き声が聞こえる。きたー!
と息をひそめたが近づいてくる気配はない。双眼鏡で何とか見える。アルバートコトドリは離れた所でツタに乗ってタップダンスをしている!ディスプレイだ。いや、いまそんな時期じゃなかろうと思ったけどあれがダンスでなくて何だと言うのだ。踊り終わった彼はそのまま森の奥へ戻り始めたので私はそんなに時間もないし我慢できずヘビのように大地を張って追撃。
まぁ何とか尾だけ写った。未発達なのでまだ若い♂でしょう。冬の求愛の時期に備えて練習をしていたと解釈。全身を撮りたかったけど、なんか結構楽しく満足したのでオライリーズへ戻り一人カフェで祝杯をあげた(ケーキセット)。