Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

クィーンズランド州駆け足縦断3 「まだ続く」

三日目。体調も回復、さぁ今日はやるよーと思ってたら夜が明けないうちから凄まじい雨。キャラバンパークはみるみる水没。…昨日までは熱波&食あたり、今日は豪雨か。今回は出発前から不運だったもんなぁ。悪天候のため今日は一日停滞、というわけにもいかないので出撃。ここら辺以外ではブルーム方面までいかないと分布してないキバラメジロを求めて。


ポイントへ向かってバスを走らせていたけど、少し手前で農道は川になった。双眼鏡だけ持って泳いで向こう岸に渡り歩いて行くと、小さな干潟にセイタカコウやクロハラアジサシ、メダイチドリ、アオアシシギ、そしてチャオビチドリが!二月だし、この旅のどこかで見られるかもねーと思っていたけどこんなとこに。キバラメジロのマングローブまでたどり着いたけど、残念ながらこれは空振り。というか雨は止まらず、早く行かないと徒歩でも戻れなくなりそうだったので。遠くの方で声はしていた。
エアーの町中心部を通り抜けたら教会に
「次の催し : ◯月◯日 ”晴天を願う祈り”」
という笑えるような笑えないような垂れ幕がかかっていた。
郊外の小さなハーバーへ行く。こんな天候なのに釣りのボートを降ろす人で大混雑だ。車内で雨宿りがてらランチにしているとムナグロオーストラリアムシクイがうろちょろしに来た。雨は止まらず、出船していった人達も30分程したらぞくぞく海から引き返して来た。でもあまり雨宿りしている時間もないので上下レインスーツを着込み双眼鏡をもって出撃。豪雨とサンドフライの中で頑張った甲斐あって、キバラメジロ確認。一種増えた。よし、もういいわ、帰ろう!サザナミミツスイはここにもいた。
南下を続けながら、行った事の無い湿地へ足を伸ばしたけど豪雨の影響で平原は全部水たまりになっておりどこが何だか分からず切り上げる。時間もないし。どれくらい時間がないかというと、オナガイヌワシが低い枯れ木につがいで止まっていても無視した位。ハシブトオオイシチドリクラスも全部無視。雨の日は写真も撮れないし(シャッタースピードうんぬんのまえに、私のカメラは入門機のため防滴ではない)遠くに石炭の積み出し港があり、その巨大シルエットはゾイドとかメカゴジラのようで悪天候と相まって世紀末的、核戦争後の地球的な雰囲気を醸し出していた。
ボーエンマンゴーで知られるボーエンの町でランチ休憩。中心部のミュラーラグーンへ行ってみるけど思った通りカモ一羽水面にいない。が、トイレ付近でコシジロミツスイが見られた。ボーエンあたりから、ズグロトサカゲリが南部型が出始め、更に南のマッカイではほぼ完全に南部型へとシフトした。
今日は、グラッドストーン辺りまで頑張って進むつもりだったけど予定変更。ユンゲラへ。出発直前まで、インターネットで道路情報を確認しててユンゲラへの道は「4WD Only」規制がかかっていたので諦めていたんだけどどうも電光掲示板とか見る限り開いているらしい。念の為、警察とユンゲラキャラバンパークへ電話してみたら双方とも「通行止め?4WD?今頃何言ってんだ」という反応。じゃぁ行こう。ユンゲラにはそこにしか分布してないヒメキスジミツスイがいる。
峠を登り、何とか明るいうちにユンゲラ到着。ここも凄い霧だ。でも雨はやんだ。使える時間は明日の朝マズメのみ。ヒメキスジミツスイだけを狙え!
※Eungellaは日本語で表示する場合「ユンゲラ」とする事が多いようなのでそうしてますが、現地の人達の発音は「ヤンガラ」に聞こえます

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