朝一でテント場から探鳥地へ向けて車で走っているとオーストラリアムシクイの混群が道端に居た。これはムナグロオーストラリアムシクイのメス型だけど、ハジロオーストラリアムシクイの成鳥オスが運転席からは近過ぎて角度的に撮れなかったのは不運だった。まぁみんなが見られたからいいか。
ハジロの方はその後ちょくちょく見たが成鳥ではなかった。
珊瑚のような面白い景色の中にクリボウシオーストラリアマルハシを何羽か入れてみた。平原を歩いているとスピニフェックスがちくちく刺さってくるけど、ここら辺はマウントアイザ周辺のように「対策なしでは歩くのも嫌だ」という程ではなかった。まあ後日酷い目に遭うのだが…
オーストラリア南部特産のムナフコバシミツスイ。別の場所で沢山見たがとりあえずここでも。
アガマCtenophorus pictusやアゴヒゲトカゲなどはあちこちで見かける。こちらも後日大物が登場。
一時間ほど炎天下の中で座り込んでいただろうか?やっぱりいないんじゃないかという疑念と脳内で闘う。
と連射した。
ちなみに何かが穴の中で動いた事に誰も気がついておらず「何撮ってんだ?」という目で私を見る。職業的バードウォッチャーは生活がかかっているので真剣で、集中度は決定的に違う。これを見ただけでも「私は野生でヒムネキキョウインコを見た」と言えるじゃないか。
さらに待ち続けると…
まぁかわいいヒナ♥こうなれば言う事なし。
そういえば野生のセキセイインコもちらほらしていた。ただ今回のメンバーはみんな何百または何千という野生のセキセイインコの群れを既に見ているので深追いする事はなかった。
ほらちゃんとメスのヒムネキキョウインコが飛んで来た。
すぐ後に飛んで来たオスと合流。
オスはまた一段と美しい!
雛は3羽いた。
後で聞いた所によると、オーストラリア国外からもヒムネキキョウインコ営巣の報を嗅ぎ付けてバーダーがやって来たという。確かにこの日3台の車が居た。これは「自分以外に誰か一人でも探鳥している人がいると混雑していると感じる」「本格的に野鳥撮影をしている人を年間で数人程度見かける(年によっては一人も会わない)」というオーストラリアでは異例の事だ。
行きはぐったり疲れた長く暑い行程も、大収穫のおかげで足取りも軽く揚々と車まで戻った。
さぁ午後は大移動。次はどんな自然が待っているんだろう!?