Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

アデレード発メルボルン行き探鳥記 3【ムラサキオーストラリアムシクイ】

コダイマキエインコ

水場では終日インコ達が訪問していた。飽きる事無く観察や撮影をしている二人をおいて私はすっとその場を離れて気になっていた裏手の原へ…。狙いは”光り輝く、壮大な”という意味の名の小さな鳥。


このムラサキオーストラリアムシクイだ!ただもうまばゆいばかり。


暑い中頑張って歩いたおかげでチャイロキノボリに混じって少数派のマミジロキノボリを見る事も出来た。


地味なコシアカトゲハシムシクイだとか、
マミジロオーストラリアマルハシだとやっているとみんなが退屈してくるのでほどほどにして、夕方に合わせてインコの多い水場へ戻ってみる。
…と思ったが緯度が高く普段の感覚でいう「夕方」16時や17時は真昼であって涼しくなって来るのは19時以降になる。朝のうちは持ってきた防寒着を全て着込む程冷え込んでいたが日中は半袖でも非常に暑い。気温差が大きいと大変だ(特にキャンプ時は)。



ミミグロミツスイは近縁のコシジロミツスイの生息域拡大に伴う吸収合併的交配が進み絶滅危惧種となって久しい。
純血のミミグロミツスイはほとんど残っていないとされ、知人でもあるRohan.Cの研究によりミミグロミツスイとコシジロミツスイの混血を外見から16段階にわけてその内の3つの型を「ミミグロミツスイ」と判断するのがスタンダードとなっている。フィールドで判断するには絶望的な感じだが、水場にやってくる被疑者(ミミグロミツスイ)をひたすら撮り続け、後からの写真判定でこれは少なくとも16分の3段階には入っていると言えるのがこの1枚。
GPSが途方も無く錯綜する未舗装道路を示す。
この原野で迷ったら…運が悪ければ命に関わる。




モモイロインコは今日一日を振り返っておしゃべり。モモイロインコは仲間には優しいが他種が水場に接近すると威嚇して追い払っていた。


モモイロインコがいなくなるとコダイマキエインコが殺到してきた。花鳥園のよう。一羽のニジハバトが水場が空くのを30分くらい待っていたが結局入れてもらえずとうとう飛んでいってしまった。


若いセイキインコ。


長い長い昼が終わりようやく夕方。夕陽を浴びるニジハバト。どこかで水は飲めたのか?


今日もテント泊。人もほとんどおらず、空も申し分無い。

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