カンボジアツアーでは、巨大な湖をボートで巡る。一部は野鳥保護区になっており、そこにはとてつもないかずの水鳥が暮らしていた。インドトキコウ。
絶滅危惧種のオオハゲコウもここでは何羽も。
雨季と乾季とで湖の水位が著しく変わり湖岸線が変動するので、漁民達はつねに沿岸に居られるように水上で暮らしている。水上に家々が並び、いや、浮き、学校や診療所まで浮いていた。子供達は小舟をこいで通学。
骸骨のようなスキハシコウ。これも数百羽居た。サギ類やウ類は各種何千羽ずつはいた。
ウオクイワシ。
このボートクルーズでの撮影は失敗した。こういった一羽一羽を望遠レンズ撮るんじゃなくて、「鳥をかき分け、蹴散らして進む」ボートの様子を標準レンズで撮れば良かった。それほどここの水鳥の量と密度は常軌を逸していた。なにしろ人間ですら、つまり漁民があんなに住んでいるほど魚で溢れる湖において、立ち入りや漁を禁じている野鳥保護区水面に鳥が殺到しないわけがない。鳥まみれになってぽかーんと圧倒されているうちに終わってしまった。
まあまたすぐ来ますよ。(2016年1月、カンボジアツアー催行決定済み)
鮮やかなエアーを決めるカニクイザル。
アンコールワットの森でオオスズメフクロウ。
最終日の半日はアンコールワットやアンコールトムの観光だ。
素朴な人々の暮らし、狂気のポルポト内戦、質素ながら美味しい食べ物、800年続いたクメール王朝の遺跡、カンボジア旅はアジア的な楽しみに満ちている。
人工物にはあまり関心を示さない私でも、アンコールワットには嘆息する。これはとんでもない建物だ。
(カンボジア編 完)
次の旅は、再びコスタリカだ。