Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

シドニー旅行記1

ケアンズを飛び立ちサマータイム制をとるシドニーへ到着すると、時が一時間進んだ。3000km近く移動してもまだこの国を3分の2程度縦断した事にしかならず、その広さには溜め息が出る。くまなく見て回るには一生あっても足りない。
広い広いオーストラリアの人口の5分の1がシドニーに集中し過密度は東京の倍をいく。シドニー市内まで電車で出て、早速GPSの電源を入れるが衛星信号が弱い。無数のビルやらなんやらに遮られ受信しにくいのだろう。東京砂漠、と言った感じだ。


別行動する嫁さんと分かれ、荷物を宿に預けた後は再び電車に乗ってシドニー郊外へ移動。終点の駅で降りて、アメリカムナグロを見に行くというchiemomoさんに付いていく。客待ちしていたタクシーの運ちゃん達に地図を見せてもらうと、アメリカムナグロが出てるのは海沿いに歩いた終点のような所らしい。運ちゃん曰く、「俺なら二時間かかるがあんたらなら40分だろう」と。なんだそりゃ。うちらは忍者か。海辺まで出てみると、沢山の海水浴客やサーファーやボディボーダーやらが。そして、遥彼方に目的地が。
あそこまで歩くのかっ?往復で半日かかるぞと思ったけど。バードウォッチングは時として狂気を求める。暑い中、場違いな出で立ちの男二人でビーチを延々と歩く。往復15kmくらい?その甲斐あってケアンズ周辺では見る機会の無いマミジロウやチャオビチドリ、アメリカムナグロらしきムナグロが見られた。



フロートを引き、ウェットスーツに手銛という出で立ちの人が素潜りで何か取っていた。ロブスターが穫れるらしい。いいなぁ。日本にいたときはサザエとか穫りに行ってたけど。ケアンズ周辺でもロブスターいるけど、ボートが無いと難しい。後ろ髪を引かれながら浜を戻る。お腹減った。「昨日の夕ご飯が多かったから今晩あたりまで何も食べなくても大丈夫のはずだけどお腹がすいて来たな」とchiemomoさん。いやいや。前から思うけど活動量と食事量がかみ合ってないですよ。
オオアジサシが盛んにダイブしていた。駅近くの浜は人が多かったけど、少し離れれば結構空いていた。パームコーブとかの方が人が多い感じで、これくらいなら許容範囲だな。シドニーまで電車で通えない距離でもないな…って住む気か?
シドニーまで眠りながら電車で戻り、二日後に駅で待ち合わせる事にしてchiemomoさんと解散。嫁さんはどこで何をしているのだろう。ばらばらに行動。私は、シドニーのアウトドア用品店街へ。9年前来たときは「この通りには8軒のアウトドア用品店があるんだぞ」とお店の人にいわれ驚いたことを妙に覚えているけど、時とともに更に増えたのか目に留まったとこだけで12軒あった。狂喜してあれこれ覗く。素晴らしいねぇシドニー。ケアンズではあり得ない、値段の比較が出来るなんて。幾つかセールに乗じて購入。ファイブテンのサヴァントまで売ってるし!!買うべきか?どうしよう、靴は荷物になるし…。店員が「それ、あまり知られてないけど凄いよ」と言いかけて私の足下を見て笑った。そう、すでに履いているのはまさにファイブテンのサヴァントで、モデル末期だし予備に買おうかと思ったのです。強烈なグリップを持ち、強烈すぎて足腰を痛めるのではとも噂されるシューズ。山道でも、釣り場でもとにかく地面にくっつき滑らないので活躍中。

他にも、見た事無いkeenのバッグが。後日chiemomoさんに「Keenっていつからバッグやってましたっけ?」と聞くと鋭く反応。日本未上陸で、アメリカの公式webに載ってるだけらしい。実物があるのか!と最終日に彼はいそいそと出かけて行った。マニアだなぁ(あまり人の事は言えんが…)たまたま、今日はお店の営業時間が長いレイトナイトショッピングデーだったので夜九時近くになっても、会社帰りのスーツ姿のビジネスマンとかでアウトドア用品店は結構混雑。「もっと町で着られるズボンは無いのか?」と間違えて入って来たっぽいの中東人が「うちはそういう店じゃない、他ヘ行け!」と追い出されてたり。活気があっていいなぁ。なんか涙出て来た。
夕ご飯はラーメン屋へ。大盛りがあるようなのでそれにしたら、ドンブリというかさ、大きなすり鉢みたいなのにラーメンが。コビトカバか?3倍はあるぞ、と言いつつけろっと完食。とても美味しかった。宿へ戻る途中、街路樹でハイガシラオオコウモリが騒いでいた。あーカメラ持ってないや。。。シャワーを浴び、もう寝かけた頃に嫁さんが帰って来た。
明日はブルーマウンテンへ。

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