Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

15回目のマウントアイザ 前編

もはや第二の地元と言っていいほど多くの日数を過ごしているマウントアイザ周辺。回数としては今回が十五回目の訪問ながら、私はセスジムシクイ調査のため1回あたりの訪問期間が4週間の長さだったりする中での15回目の訪問なので、合計日数はなかなかのものになる。一般的に野鳥業界にとってマウントアイザとはセスジムシクイ2種類をターゲットに3−4日かけて滞在するだけの場所であるけど、私の場合それと同じくらい需要があるターゲットが他にいる。それは放浪生が強く、特定のポイントが存在しないセキセイインコやオカメインコだ。
ケアンズからマウントアイザは一般的には車で1日半の道のりだと言われてきた。私はマランダ在住なのでケアンズからよりも75分マウントアイザに近く、最近は慣れもあり道路の改善もあって1日ちょっとで着く。その一泊はよほど疲れていなければいつも車中泊で済ましている。今晩は満月前で何時になっても空が明るく不思議だった。


マウントアイザについて最初の下見場所でチラホラと頭上からセキセイインコの声がしているのを聞いた時はやはりホッとした。彼らは放浪種なので数や場所は刻々と変動しており、いつでもいる場所なんて存在しない。いやいや良かった、1ヶ月前に下見をしたとはいえこんな僻地まで来てターゲットが不在とならなくて。さてそれでは1ヶ月前にたくさんのセキセイ達が営巣していた林へ行ってみるか

うおっ。

と思ったけど脇を突破。まあどうしても中央を突破しなければいけない状況であってもランクルには常時大型の両手ノコギリが積んであり、1時間もあれば全部切れると思う。もっと本気の時は大型チェーンソーを積んでいるので6箇所の切断に所要3分だと思う。


たどり着いた例の林そのものにはセキセイの営巣群がいなくなっておりゾッとしたけど(あれだけ営巣を始めていたのに全員放棄して移動?)、そのずっと手前の切り通しで数組の営巣を発見。


ちょっと出入りに支障があるものの、安全そうな樹洞を確保したペア。先月いたセキセイの営巣群が去っていたのはマイナスだったが、代わりにプラスだったのは


野生オカメインコの群れの飛来だった。


オカメインコの特技、枯れ木の術!!(4羽目はかなり溶け込んでいる)この場所では70羽ほどの群れだった。


広大な林を背景にモモイロインコも野生で飛んでいる。


コマチスズメは内陸部注目の小鳥。今回はあちこちで見られたし、何故か遊んで欲しそうによってくる個体がチラホラいて驚かされた。なになに、コマチスズメって野生でも懐くようなキャラだったのか?飼ってみたい!


これも別の野生のセキセイインコの営巣樹洞(上の枝から見守るのはオス)。今回はこんなのを10数箇所観察した。

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