Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

10度目のタスマニア 後編

キタオオフルマカモメ
南極やペンギンのドキュメンタリー番組では往々にして悪役(殺し屋)、キタオオフルマカモメ。オオフルマカモメは「カモメ」という単語を含んでいるけどカモメの仲間ではなく、その実態は超大型のミズナギドリである。

ちなみに近縁のミナミオオフルマカモメはまだ未見の海鳥で、ずっと見たいと思いつつ出てくるのはいつもキタオオフルマカモメの方。聞いた話ではミナミオオフルマカモメの繁殖地でネズミの被害が拡大しており近年オーストラリア近海に現れるミナミオオフルマカモメが減っているとか。海鳥系の未見の種を概ね拾うにはまだ後10回くらい、それも冬場を中心に海鳥観察船に乗らないとダメだろうな。

個体差、年齢差が非常に大きく難解なグループであるトウゾクカモメ。この個体のように、よく言われる識別点である尾がなんのヒントもくれないような奴もいて困る。結局総合判定でクロトウゾクカモメ。

海鳥を観察している間、手持ち無沙汰になった船員が放り投げたルアーに1発で50cmくらいのカツオだかなんだかがヒット。それを釣り上げて、またルアーをトローリングしていたら同サイズのカツオがまたヒット。釣りって辺境までくると馬鹿馬鹿しいくらい簡単になるよね。

その場で捌いてお刺身になって振る舞われた。下船後、希望者に分配される。今思ったけど、これって釣り愛好家を同船させても面白いよね。

宿の向かいのユーカリの低木が満開であり、ジャコウインコがたくさんきていた。こういうボーナスステージ以外では高いところを飛んでおりなかなか見る機会がない。

昔は散々苦労した絶滅危惧種ズグロチドリも近年は100発100中。しかも

今回は幼鳥が二羽いたよ!親鳥とは異なる興味深い模様の翼をしている。

サンショクヒタキトリオの中で一番警戒心がなく、明るいところにも現れるノドアカサンショクヒタキのオス。

物陰にいることが多いが、太陽の弱いタスマニアでは日中でも見る機会はあるアカハラヤブワラビー。

Exit mobile version