Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

訪問9回目のタスマニア 前編

知人の案内のため通算9回目になるタスマニアへ。「(有名な)クレイドルマウンテンロッジに滞在してみたい」ということでホバートではなくロンセストンで集合し、最初はクレイドルマウンテンからスタート。もともと高いロッジなのに年末年始の割増料金はすごく、私自身は到底そんなところに泊まれずにそこから50分離れたフツーのモーテルから毎日お迎えに往復した。別にそれで悪くなかったし、野鳥も動物もクレイドルマウンテンロッジの敷地以外のところでちゃんと見られるところを把握していれば問題ない。タスマニア ダブ湖
タスマニア山間部は天気が変わりやすく、有名なクレイドルマウンテンもこんな大きいのに駐車場から全く見えないこともある。この日はトレッキングデーとしてダブ湖を一周したけど素晴らしいコンデションだった。しかしスマホでこれだけ映るのであれば望遠以外のカメラの出番はもうないよね。


クレイドルマウンテンロッジ付近では最近人気のセグロサンショクヒタキも二羽いた。ちょっと若いけど。

ボーナスだったのは、タスマニアの固有種12種のなかで最も難しいとされるメジロヤブムシクイが結構あちこちに。

熱心な野鳥ファンはそれほど来るところではないのでむしろイジメられておらず、数は少なくとも見やすいという最近あちこちで出会すパターンな気がする。

そのほかの動物としてはカモノハシやハリモグラ、ウォンバット、アカハラヤブワラビーが昼のうちから見られ、ナイトツアーではさらに大量のウォンバットに加えてフクロネコも2度見かけた。フォレスターカンガルーやフクロギツネも混じり星空も美しく、非日常な感じは素晴らしかった。
毎日その前を往復した「タイタニック号」。明らかにボロバス…。

タスマニアやメルボルンに行く時は「天気予報が何を言っていても無視して、マイナス3度から35度まで対応できるように」とお知らせしているが、それでも十分じゃなかったという写真。この日は39度。オーストラリア南部の気候はアホすぎるわ…。


クレイドルマウンテン巡礼を終えてしだいに本格的な探鳥モードに。タスマニアトゲハシムシクイ。

近年絶対にそこにいるノドアカサンショクヒタキのオス。メスが近くで抱卵しているのも見つけてしまったが、そっとしておいた。

この島のウォンバットはとっても色が薄い。クレイドルマウンテンの方では黒に近い灰色だったけど。

「世界遺産オーストラリアの囚人遺跡群」はここタスマニア島やノーフォーク島などオーストラリア各地に散らばる大英帝国植民地時代の流刑地・強制移住に因んだ近代遺跡群のこと。主な遺跡としては十一箇所あるようで、私は過半数にいったことがある。

ここはマライヤ島ダーリントン遺跡。(続く)

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