Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

訪問9回目のタスマニア 後編


湿った薄暗い密林が広がるタスマニア山間部。本来こういったごちゃごちゃしたところを動き回っていて撮影しづらいタスマニア固有種がメジロヤブムシクイなのだけど

すでにクレイドルマウンテンで見れているので気持ちは楽だ。一応ここでもまた見られた。せグロサンショクヒタキもクレイドルマウンテンで何羽か見ているけど、もうちょっとゆっくり見たいなぁと思っていたら道路脇に四羽くらいいて完璧だった。私は撮ってないけど。

ルリオーストラリアムシクイもそこらへんにたくさん。ただしシーズンではない時期にタスマニア行くと全員冬羽だからね。100羽見つけても全部冬羽(実話)。

今回は3連泊と余裕があったので普段あまり足を伸ばさないエリアまでいった。カオジロオーストラリアヒタキ。ちなみに3連泊となったのは年末年始の特殊シーズンのため最低でも三連泊しないと宿が宿泊させてくれないためである。まあ結果的にはそれで良かったのだけど。

キビタイツバメを初めて額の色が分かるように撮影した気がする。中央の穴に出入りしていたのだけど、コシアカツバメのような立派な巣で知られるキビタイツバメが樹洞で繁殖するとは思ずちょっと意味不明。

今回のミドリホウセキドリ。もう10回くらい来ているので気楽なもんです。

タスマニア固有種12種の中で意外なことに今回最後?になったのはタスマニアヒタキだったかな。

有名な景色。天橋立になっており、左がタスマニア本島との海峡、右はニュージーランドとの間に横たわるタスマン海。

人口過疎国家であるオーストラリアではいちいち全家庭まで郵便なんて届けていられない。主要道との分岐にはそこより奥に暮らす家々の郵便受けがズラリと並ぶ。オーストラリアは(特に地方では)、自分の面倒は自分でみろ、何でも自分で造り、何でも自分で直し、危険かどうか自分で判断して、モノは自分で取りに来いという国であり日本は優しすぎる。オーストラリアで長く暮らして自営業をしていると、今日何かを生み出したか?今日何かを前進させたか?今日改善させたか?という繰り返しであり、その結果が組織だとかに緩衝されることなく全部自分だけに跳ね返ってくる。上司も同僚もいない。大変だが、私はそれをやりがいがあって心地よいと考える。なぜなら大半の人には務まらないことだからだ。

ブルーニー島では通常灰色っぽいベネットワラビーが一定の割合で真っ白になる地域個体群が知られている。アルビノがパラパラいるのとは違って、ブルーニー島の白いベネットワラビーは島全体のベネットワラビーの何割かに達していて、しかも完全なアルビノとも違う特有の白化個体群らしい。

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