Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

南オーストラリア州中部 4種トゥイッチ弾丸旅行 その6

久々に氷点下の気温の中で寝起きしてある意味楽しかった昨晩。今日の予定はターゲット4種のうち最後に残っているカンムリハシリチメドリただ一種、しかも一番簡単そうな相手なので足取りも軽い。少し余裕をこいて、昨日十分に撮ったコパーバックウズラチメドリの別のポイントもせっかくだから覗いてみることにした。
ムナグロオーストラリアムシクイ
制限速度100kmの道路沿いのそこは、まず道路から離れていかないとやかましくてやってられない。ムナグロオーストラリアムシクイなどパラパラ小鳥はいるものの「まあこんなもんかな」と車の近くまで戻ってきた時、また例のコンタクトコールが聞こえた気がした。

うおーコパーバックウズラチメドリまた出た!

まさかこんなうるさい制限速度100kmの道路沿いにいるとは…

しばらくしてメスが合流!これは寄り道してよかった。

それにしても地元の野鳥ガイドの勝負ポイントは流石にすごいな。私は彼とそのグループを2週間ガイドして多分同じことを私に対して彼も思ったのだと思うし、だからこそお礼にとっておきの場所も教えてもらえる。

最後にもう一度オスを。さあ行こう、残すはカンムリハシリチメドリただ一つだ。

マングローブがこんなオーストラリア南海岸の奥深くの入江にまで分布していることは知らなかった。冬なんて本気で寒かろうにすごいな。カンムリハシリチメドリを探し始めるが、思ったほど簡単にはいかない。T君はインターネット上に出ているカンムリハシリチメドリの画像の大半がブルーブッシュという植物のてっぺんに乗っている画像なことに気がつき、ブルーブッシュ地帯を探してみてはと提案する。その考え自体はいいと思うけど、前提としてインターネット上に投稿されている野鳥写真や位置情報はほとんどがアマチュアによるものだということを差し引かないといけない。具体的に言えば、わかりやすくブルーブッシュのてっぺんにとまっているカンムリハシリチメドリしか一般の人々は見つけることができていないとも言える。

私はあくまでも彼らの好む砂丘的環境で探していたら、いた。なぜかウタミツスイやマミジロオーストラリアマルハシと混群を作っていた。この写真だってブルーブッシュではない。

近くにもう1羽。これもブルーブッシュではないところ。カンムリハシリチメドリ完了。オーストラリアで734種類目の野鳥。これでケアンズに安心して帰れるというものだ。

最後の方では確かにブルーブッシュにもとまっていた。

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