Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

南オーストラリア州中部 4種トゥイッチ弾丸旅行 その3

ヤギ
ということで、ヒメドジロセスジムシクイを千載一遇のチャンスでミスった私は、プレッシャーが低いであろう周辺の丘を探す作戦に切り替えた。ヤギがたくさん放たれており、これが地主の生業なのだろうか?踏み跡さえない急斜面の昇り降りにT君はブツブツ言っていたが、毎年何週間も何週間もセスジムシクイ調査でルートのない急斜面を歩き慣れしている私は何も感じない。

こ、これはモンシロチョウ!ニュージランド産の輸入キャベツに付着していた個体達がオーストラリアに定着したという移入種にこんなところで会うとは。オーストラリアの大地は基本的に荒涼とした砂漠であり、適応していない外来種の定着は珍しい。例えばチョウでは有史上モンシロチョウを含めてたった2種類が成功したに過ぎない。


ハジロオーストラリアムシクイのメスたち。


現場ではムナグロオーストラリアムシクイだと思って撮ったが、写真で見るとうっすらと胸は青く、足が黒い。これはアオムネオーストラリアムシクイだった。エアー半島あたりにもアオムネオーストラリアムシクイの分布の飛地があることを忘れていた。


ブルーブッシュにとまるアオムネオーストラリアムシクイ。


オーストラリアマミジロタヒバリ。セスジムシクイはいませんねぇ。プレッシャーが低い周辺の丘作戦は不発ということで、メインの丘へ戻ることにした。


ベニオーストラリアヒタキ(オスメス)とか


マミジロオーストラリアマルハシとかまあこちらの方が鳥は多いのだけど、


セスジムシクイは時折囁き声を聞いたりするが、もううんともすんとも反応せず、これだけ繁ったイネ科植物の間をコンマ何秒で駆け抜け続ける。


(写真はハイイロモズガラス若鳥)これはね、人ズレして居ない無垢なセスジムシクイ個体をどこかでこっそりと見つけない限り(もしくはハイドを設置して長時間待つか)写真にはなりませんよ、と判断しターゲット4種のうち残る3種に集中することにした。とりあえず撮ってはいるのだから。明日は忙しくなる。

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