Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

南オーストラリア州中部 4種トゥイッチ弾丸旅行 その2

ハイイロカッコウ
二日目の朝。本腰を入れて本命のヒメノドジロセスジムシクイを探しにちょっとした山を登り始めたところに、遠くにこのハイイロカッコウがいた。600mmレンズを使って撮ってトリミングしてこのサイズということはもう何十メートルも向こうにいるわけだけど、これを撮ってしまったばかりに大きな後悔をすることになるとは。なぜならおよそ20−30分後、藪の中をヒメノドジロセスジムシクイを探していた私の耳がかすかなコンタクトコールをキャッチし、そこにヒメノドジロセスジムシクイが目の前に飛び出した!!!


じゃーん!!ってピンとめちゃくちゃ合ってないよ(直前に何十メートルも離れていたハイイロカッコウにピントが合ったまま)。オートフォーカスは動かなかった。ニコンを長く使っていたけどオートフォーカスが動かないという経験はあまり記憶がないのだけど、キャノン1DXマーク2にして以降、空中の被写体や今回みたいに直前の被写体と現在の被写体との距離があまりに違う場合、キャノン1DXマーク2はオートフォーカスは動作しないことが多いというガッカリカメラだった。ということで急いでマニュアルフォーカスリングを回し始める…


見えてきた!急げ!


きたー!フォーカスリングをもうあと何回転かで…


と、いうところで飛んでいった(泣)。ターゲット4種のうち1つ目を撮影できたと言えばできたが、このミスは非常に痛いとこれから二日間苦しむことになる。それもこれもハイイロカッコウとキャノン1DXマーク2のせいだ。


ちなみにこんなような丘が生息地だ。


丘の上にはワラルーなどの哺乳類や

セキセイインコやベニオーストラリアヒタキ、マミジロオーストラリアマルハシなど鳥はそこそこいるものの、ターゲットのヒメノドジロセスジムシクイには時折声はすれども警戒心が異常に強くてあれ以降一向に会えない。理由の一つは、この丘が超有名ポイントであり連日多くのバーダーがうろうろしていることだと判断。

それであれば、谷の反対側に見えるあの丘にだってセスジムシクイはいるはずでプレッシャーはずっと低いはずだ。明日はあちらを攻めよう。登山道のない斜面を直登する計画。
ちなみに飛行機で移動し、野宿を繰り返すスタイルの場合は私は数年前からDeschutes-plusというタープ型ツェルトを愛用している。何しろ床がない分重量はわずか500gくらいしかない上に、圧縮するとレインジャケットくらいのサイズに収まるので飛行機を使った旅行には相性がいい。床がなくてもメッシュのカーテンが地面との隙間を埋めているので虫が入ることも滅多にない。500gだぞ。あと天井が高いのもいい。

Exit mobile version