Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

六度目のコスタリカ その6(完)

マダラウズラ

ツアーで使用しているロッジでは私が行くようになってから2年目からずっとマダラウズラ数羽がウロウロしている。当初は珍鳥あつかいだったが最近は(笑)。ちょうど冠を開いた瞬間。


最終日は出発まで1−2時間ロッジで自由探鳥して過ごすのが恒例。このゆったりした感じはなかなか好き。コスタリカでは野鳥が大量にいる場所とほぼいない場所とにはっきり別れており、探鳥地から探鳥地へ3ー4時間の移動は毎日のように繰り広げられる。その間に寝ていられるからここのガイドはいいなぁと思ってしまう。


なんか鳥雑貨に描かれそうなホノオタイランチョウ。アングリーバードにも似ている。


コスタリカの準固有種であるノドアカアメリカムシクイを近くで撮れたのは大きい。オーストラリア的にはヤドリギハナドリに見える!


今回の旅の中でもお気に入りの一枚は、花壇の中で休む小さなノドジロシロメジリハチドリ。写真が沢山撮れるという点ではコスタリカ以上の場所はそうないだろう。弱ってきているが、それでも一世を風靡しただけはある。


いつも同じ果樹園エリアにいるホオベニインコの群れ。ヒメリンゴを主食にしている模様。ヒメリンゴは耕作放棄されている場所もところどころにあり、それらの一部はホオベニインコやミドリフウキンチョウなどが集まるポイントとなっている。


とりあえず野鳥は近くにうじゃうじゃいる。それをどう楽しむか、どう撮るかがコスタリカの探鳥のハイレベルなところだ。遠いけどね。


1日半かけて東京に戻ると、野生動物のほぼいないコンクリートの街に月が出ていた。一世紀前ならこのあたりは大体山林だったんだろう?なんという人間の増殖スピードか。


それはとても美しく、寒々しかった。

ここでは見たくないものを視界から削除して、良いところだけ選抜して過ごすことが要求される。

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