Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ヨーク半島アイアンレンジ2018 ダイジェスト その4

キタメグロヤブコマ

今年はとてもサービスの良いキタメグロヤブコマのペアがいて、連日道路とかにも出てきてくれるしこちらが気がついていなければワザワザ鳴いてくれるしで助かった。当分キタメグロヤブコマはこの写真だけで過ごしていけるわ。

←アイアンレンジの密林を通る道路には「野鳥ファン達に注意」という世にも珍しい公式の道路標識がある。

ご覧のようにアイアンレンジは深い暗い狭い森であり、自分で小鳥を見つけるのが得意でない人や言われてもすぐにわからない人、声が聞こえない人にはあまり向いていない。

それらが苦手な人はマウントアイザとかジョージタウンのような木すらほとんどない明るい土地の方が楽しいと思う。鳥も隠れるようなものが何もない。




ヤブツカツクリはケアンズでも超普通種だが、アイアンレンジのそれは首の色が全然違う別亜種。しかも肉垂れからまばらに羽が生えているぞ?


イヤーぶらぶらさせないで!!(*゚▽゚)ノなんか笑ってるし。


ちょっと美しいものを見て気分を立て直しましょうか。


ヨーク半島の固有種、ケープヨークエリマキヒタキは抜群に美しい。進路を塞がずにじっと立っていたら目の前をちゃんと通っていった。神はケープヨークエリマキヒタキのような美麗種を生み、同時にヤブツカツクリのような気持ち悪い種もお造りになった。


ムナジロクロサギ。今回はシラボシリュウキュウガモは不発、というかもはや彼らはディンツリーやミッションビーチなどケアンズ郊外の野鳥といった方が正しい。元々はシラボシリュウキュウガモはウェイパやアイアンレンジに現れたのが元祖なのだが。


通常撮影しづらいヒメヤブムシクイ。名前からでもそれは察せられる。今回はいい場所に出てきた。


ヤシオウムは毎日同じ時間に同じエリアに帰ってくるが、ついでに立ち寄った溜め池で出会い頭に飛んで来た。私は驚いて肩がつった。


アイアンレンジにはルリミツユビカワセミだけではなく、ヒメミツユビカワセミもいる。今回は同じ池にどちらもいた。現場の雰囲気がわかってちょうどいいくらいの距離!
アイアンレンジは太平洋に面している。たまにカツオドリやグンカンドリも飛んでいる。



←モリを配備したアボリジニもよくいる。

彼らは波打ち際を歩きながら浅瀬にいる魚や哺乳類をこれで仕留めるが、それが絶対に人間に向かって飛んで来ないとは言い切れない。アイアンレンジ周辺はアボリジニ居住区であって、飲酒もしくはアルコールを所持していれば最大数百万円の罰金&懲役12ヶ月というのは有名。他にもアボリジニの土地にはオーストラリア連邦とは違う掟がある。軽い気持ちで訪れないことだ。私は過去にクラスメートの大半がアボリジニだ、アジア人の生徒なんて史上初だ、という学校で一年を共に学んで過ごした。彼らに好まれやすいキャラをよく把握している。

Exit mobile version