Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ヨーク半島アイアンレンジ国立公園2019 その2

サイクロン“トレバー号”ケアンズから北上して二日目の午後。ようやく目的地アイアンレンジに入っていったが、2019年初旬に現地を襲ったサイクロン“トレバー号”の影響は聞いてはいたが凄まじく、私は言葉を失った。

このよく知られたオオハナインコの営巣木は真っ二つに折れていて、その周囲にあった熱帯雨林の樹冠も全て吹き飛んでいて、全く知らない土地に来たかのようだった。

なお同じ木の2018年。

同じ木の2012年。7年前か。


サイクロン襲来から半年以上も経っているのに、こんなのって…

変わり果てたアイアンレンジの様子をニュースで見る→https://www.abc.net.au/news/2019-07-13/iron-range-national-park-cyclone-recovery-to-take-decades/11282936

だからといってやるしかないので、とりあえず定石通りに探鳥を進める。固有種のカオジロヒタキなど、出せるものをかき集めていく。

ヨーク半島亜種の喉が白っぽいヤブツカツクリ。

コグンカンドリ。午後は様々なポイントを巡ってみた。それは私が通常なら3日間程度かけて巡る数のポイントながら、あまりに鳥がいないので1日で終わってしまったし収穫も乏しかった。これから五日間もどうしようか??

ここはその昔は道路で、近年はウォーキングコースとして使われていた道の入り口だ。どこが?ねえどこが入り口?
これから五日間もどうしようか、場合によっては予定より早めに切り上げて戻り始め途中にいるキビタイヒスイインコ、アカオオタカ、セグロモズガラス、コモンチョウ、シロハラアサヒスズメなどをしっかり撮影するプランに変えたほうがいいのではないかと考え出した夕方、天の助けは突然現れた。

サイクロン前から決して簡単ではなかったヤシオウムが目の前に降臨。

本来怖がりの性格の彼らだが、全然逃げない個体。

最大時は約15人に360度包囲されながらも採餌に夢中。多分森が消滅して空腹なんだろうな。

とにかく食べ続ける。

一枚目のヤシオウムの写真では顔の赤い部分は非常に小さく見えたが、それは頬の羽が翻っていたためだった。全部同一個体。
AAK Nature Watchのアイアンレンジ6泊7日ツアー詳細

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