Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ヨーク半島アイアンレンジ国立公園2019前編 (訪問13回目、14回目合併号)

(更新が遅れてすみませんでした。2週間旅をしていました)
2019年中に2回目となるヨーク半島アイアンレンジ国立公園へのツアー。今年は3月のサイクロンでアイアンレンジは散々なことになっているのにそんな年に限って4回も行くことになるとは…。
アカオオタカの営巣まずは少し前に営巣が始まった希少種アカオオタカから。「頭以外ほとんど見えないぞ」とか言わないように。数日前に通った友人達は「尾の先しか見えなかったぜ」と言っていたから、それよりずっと良いではないか。尾の先だけならなんか生命感ないじゃん。
キビタイヒスイインコのメス。ちなみにこの辺りは南北200km程度携帯電話がつながらない、ヨーク半島最悪の僻地ゾーンだが、私は衛星携帯電話があるので最低限の電話連絡ができるのは助かる。
若いオスとメスとのペア。翌日、通りがかりにもう一度アカオオタカの巣を覗いてみたらなんと
外に出ているという幸運!
抱卵を続けているせいか腹部の羽はめちゃくちゃになっている。羽繕いをしたくて一時的に巣から離れたのだと思う。
私たちが観察している間にこのメスは少し離れたところにある巣にこうして戻った。それはアプローチが適切で、アカオオタカが全く私たちを気にしていない証拠である。
ハシボソキミミミツスイは近いうちに2種類に分裂することが濃厚とされている。オタク的な話になるけど、将来的にハシボソキミミミツスイの名をそのまま受け継ぐのはこのアイアンレンジの個体群であり、ケアンズの辺りに分布するグループの新しい名前は決まっていない。候補はQuiet HoneyeaterとかCryptic HoneyeaterとかBoaring Honeyeaterだとか。
ケープヨークエリマキヒタキはサイクロン後むしろ簡単になった固有種だと思う。これはオス。
希少種であるチャバラニワシドリが求愛のために築くアズマヤ。その中央部には実に手の込んだ飾り付けがされていた。これは食事とは関係ない、アート感覚からくるものであって、人間だけがそうした回路を持つわけではない例。なおこのアズマヤはあいにくあまり活発ではなく、ここで所有者に会うことは滅多にない。だがチャバラニワシドリが変なところに日中出てくる強力なパターンを知っており私はそれをあてにしていた。
食事中のブチクスクス。ナイトツアーをしなくても数日アイアンレンジにいれば1−2回は探鳥ついでにブチクスクスに出会えるのがいい。あえて夜歩き回ってまで哺乳類を見たいという人は私のお客さんの中にはそれほど多くない。翌朝も早く起きなければいけないし。
夕食の帰り道は動物や野鳥が次々に出る。これはパプアガマグチヨタカ。チャイロガマグチヨタカはどこだ?

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