Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

パース探鳥記2017 その1

ニジュウハチインコと、いうことでこの1ヶ月半あまりの間に3回目になるパースに到着。

今回は私的なガイドとしてパースに来たのだけど二日早く着いたので真っ先に例のチゴハヤブサを探しに行く。ちなみにそれはしばらく居たものの10日前ほどを最後に記録が途絶えているという、もはやこれはドラクエ2なみのすれ違いっぷりで、こんな足掛け2ヶ月に渡って同じ珍鳥を探し続けることなんてもう生涯あって欲しくない。

ちなみに写真は待ってる間にいたマキエゴシキインコのパース固有亜種。通称28インコ(英語でも)。なぜかというと飛び去る時に「トゥエンティエイト、トゥエンティエイト、トゥエンティエイト…」と鳴きながら去っていくからである。


もうここに来てチゴハヤブサを待つのもお馴染みになった。人もいないし素敵な原っぱだが、話し相手もなくただ待つのは苦痛である。ただオーストラリアチゴハヤブサならたくさん動き回っており、なんかもう20年分のオーストラリアチゴハヤブサをここでの何日かで見た気がする。




結局丸一日待ってもでず、翌朝もでず、気分転換に近くの湖へ。パース固有種のニシキリハシミツスイ。


ヒロオトゲハシムシクイ。
この湖に来た理由は最近の分類変更でキバラモズヒタキから独立したニシキバラモズヒタキを見直すことである。以前見ているがその時はキバラモズヒタキとして見ている訳で、こういうのは独立種になってから見直さないと意味がない。


警戒心のないサンショクヒタキ。


おーいたいた!!オスのニシキバラモズヒタキ。一種増えた!


もうちょっと探して、メスも抑えておいた。


オジロクロオウム通過中。そしてまた例のチゴハヤブサポイントの草原に戻る。これで1ヶ月半越しで三日目のトライになる。


肉眼ではほとんど見えないくらい遥か彼方を飛んでいる猛禽類の写真を念のため何枚かとって拡大して見たら…おおおコレは!チゴハヤブサとするにはやや疑問が残るが、しかしたくさん飛んでいる、下尾筒から顎にかけての広い面積が明るい錆色であるオーストラリアチゴハヤブサを否定できるには差し支えないカットが撮れていた。しかし「見た」という気分にはならない。だって遠すぎてほぼ見えてないじゃん。


可愛い彼女とリーゼントの彼氏、に見えるが逆である。右はメス。アカオクロオウムにはオーストラリア国内複数の亜種があり、これはパース周辺だけにいる亜種ナッソ(naso)である。こちらでの名前はForest Red-tailed Black-cockatoo(モリアカオクロオウム)。森林での生活に対応して小型で尾が短いとされる。本当に尾が短くてちんちくりんだな。いやあ可愛い。


オーストラリア南部に来るとつい撮ってしまうがメジロキバネミツスイは南部の普通種である。


ヤマモガシの花と一緒に!


オーストラリアムシクイのメスはどれもけっこう似ているが、これはムラサキオーストラリアムシクイのメスだ。オーストラリアムシクイのメスの識別には昔オーストラリア野鳥の会が作っていたオーストラリアムシクイのメス比較一覧表が最も役に立ち、古い資料だが私は現代のどんな図鑑やHPよりもそれの一覧表をスキャンしたものを愛用している。


ムラサキオーストラリアムシクイのエクリプス。


ポスター仕様。左のスペースにはお好きなフレーズを入れてお使いください。



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