Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ノーフォーク島旅行記その9

休むシロアジサシ

木の上ではバランスを取りながら眠るシロアジサシ。彼らは水かきのある俗にいうペタペタ足で鳴禽類のように枝をしっかり掴む事はできない筈だが器用な物だ。子育てもここでする。
ノーフォークマツを真下から見上げると折りたたみ傘のよう。横枝は本当に真横へ伸びているのは海鳥達に有り難いだろう。




亜熱帯林。熱帯雨林と違い落葉性の樹木も多い。

←「クリスマスツリーとして最高」という表現を園芸の世界で見かける通り、ノーフォークマツは剪定など何もされなくても突端は不思議な星型になり、クリスマスツリー以外の何者でもない!何度もこうしてこの植物を話題にしているけれども…




なにしろノーフォーク国旗(領旗)そのものくらいの存在なのだし。ジェームスクック船長はノーフォーク島を世界一周航海の途中で発見し、この豊富な針葉樹資源は資材供給地として有望であるとして報告しその場で領有宣言している。実際レソルーション号の何代目かのマストはノーフォークマツが使われていたとか。
そういえばノーフォーク島の電話番号はどれも不思議だし、ドメイン「.nf(どっと えぬえふ)」はかっこいい。ここは確かにオーストラリア本土とは一線を画している。




ノーフォークマツ以外ではこのMorton Bay Figが島の西部にまとまってみられ、パンフレットにもよく出てきていてちょっとした写真スポットになっている。ただ、モートンベイフィグ(モートンベイバグじゃないぞ)はノーフォーク島にとっては在来種ではなく、本土から持ち込まれたもだそうである。


モートンベイフィグの代名詞はこのアロワナのようにうねる凄まじい盤根(盤状根)だ。この植物はケアンズ周辺にもあるが、それは分布の北限に当たる。


世界最高水準の所得を背景にしてオーストラリアの物価は日本より高いが、ノーフォーク島のスーパーの価格は更に度肝を抜くレベルな事は以前書いた。しかし外食は普通のオーストラリア値段なので割安感があり毎日のように利用した。島の中心やや東にあるThe Oliveはこのパンケーキも


ロースト野菜サンドイッチも最高だった。ノーフォーク島への足となるニュージーランド航空のクルー達もここで食事に来ていた。料理はいいのにコーヒーだけは酸味が強過ぎて好みではなかった。ノーフォーク島にはひとつコーヒー農場があるそうで、熱帯でもないし標高も乏しい海洋性の気候からしてかなり無理がある。もしかしたら敢えて島産のコーヒーを使っていたりとか?

そこでコーヒーは別の場所を開拓した。島の中心のラウンドアバウトの真正面にたつCafe Tempo。

ここはカフェ・チキンに改名した方がいい。店内を飾る小物という小物、置物という置物が全てニワトリで統一された凄い店だ。流石セキショクヤケイが野生化して繁殖を拡大している希有な島だけはある、と感心して裏口を出てトイレに行ったらそこらへんをニワトリが走り回っていた。これらはペット?食材?

コーヒーが好みであり、三度も訪れた。隣に座っていたノーフォーク島ツアー会社の経営者とおぼしき人の会話が耳に入ってきて、ガソリンがここでは1L=250円くらいしていることを知る。まぁケープヨークの方だって300円くらいしているけどな…。




それから来島前から下調べで行ってみたいと思っていたブック・カフェ的なGolden Orb。営業時間が短く週末もフル定休でどうしようもないことが判明していたけど、滞在最終日に何故かオープンしており素晴らしい内装と食事を堪能。珍しくwifi(有料だが)がある。

他にも「世界で唯一ノーフォーク牛が食べられるステーキレストラン」なども興味があったが、予約した方が良さそうなのと、ぼろいレンタカーで夜に暗い島の曲がりくねった道を運転して出かけるのがおっくうで結局行かなかった。誰かレポートを。「ノーフォーク島の青い牛」を。

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