Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ノーフォーク島旅行記その8

ノーフォーク島の海

ノーフォーク島の海は十分観光客を呼べる美しさがある。対岸はノーフォーク島に付属するネピアン島。無人島。さらに奥にはフィリップ島という無人島もある。


普段、グレートバリアリーフのバリアされたケアンズという波が存在しない土地に住んでいるので、どこかへ遠征した時にいつも新鮮に感じるのが大きな波。いつまでも見ていられる。同じ飛行機でノーフォーク島に来た人々の中にはサーフボードを持参している人が若干おり、サーフスポットでもあるらしい。


毎日夕方になると島の西海岸へ移動し、磯を見下ろしながら断崖絶壁の上で海鳥達が返ってくるのを待つ。地球の丸さを感じ、全身に穏やかな潮風を浴びる。いつまででもぼーっとしていられる。要は、私は鳥がいて人がいない所であれば人生の大部分は満たされてしまう。


帰巣するアカオネッタイチョウがもう目の前を飛ぶ。


ノーフォーク島では自慢の赤い尾がなくなってしまっているアカオネッタイチョウが多かった。断崖に着陸したりする際に痛めてしまうのだろう。


何度も鳥山ができ、凄まじい数の魚が水面下にいると思われるノーフォーク島の磯。鳥山の中心はヒメクロアジサシだった。


初見のハイイロアジサシ!昼間は一度も見かけず、いつも日没直前に島へ戻ってくるけれども空高く飛んでそのままどこかのノーフォークマツにとまるようで撮影に苦戦。


暗い所に弱い私の旧型デジカメ(2007年発売)ではこのあたりが限界である。発売当時から画質の評価は高くない機種だったけど、最近ではもう「ママのファースト一眼」クラスにも抜かれ、女子ミラーレスにすら抜き去られた感さえある。このホームページの写真は最先端で最高の機材で撮られていると思っている人がいたらそれは大きな誤解だ。ただ何度も水を被り、落とされ、砂埃にまみれ、オフロード走行に何万キロもつきあわされ、ケアンズの地獄のような湿度に耐え、10万枚も撮って今だ壊れないのは立派である。特に日本メーカーの製品は、ケアンズのように湿度が年間通じて80-95%あって時々100%になる風呂場のような土地を人間の住むような場所として想定していない面があるようで、1−2回雨期を経るだけで外部が溶け、内部基盤が錆び死亡する物が多い。タニタ、JBL、モンベル、シグマなどの有名メーカー製品でもそうだった。


急斜面ではアオツラカツオドリも休んでいた。右端の方にいる灰色のふわふわした物体がヒナである。


海での一日を終え、巣へ向かうアオツラカツオドリ。トワイライトでまるで水中を飛ぶようだ。


グンカンドリ達のシルエットが空に踊る。少し冷えてきたな。

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