Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ノーフォーク島旅行記その7

ノーフォークサンショクヒタキオス

車まで戻ってきたら、何時間か前にフロントガラスで飛び跳ねていたのと同じオスと思われるノーフォークサンショクヒタキが隣の車のフロントガラスで遊んでいた。こんなのが日本に出たら大変な騒ぎになるぞ。


一方メスは何度が見たけどフロントガラスやミラーに寄ってくるようなことはなかった。


ハイムネメジロもハシボソメジロ同様にシャッター音に強く反応。嫌がる風ではなくおもしろがっている感じ。離島で一眼レフ自体が珍しいこともあるだろう。


ノーフォークセンニョムシクイもお馴染みになってきた。


ニワトリ。いや、それはちょっと違う。正しくは野鳥セキショクヤケイとなる。ノーフォーク島はオーストラリア領内で非常に珍しい、ニワトリが野生化して山野に存在する土地である。もちろん大規模に野生化している以上オーストラリア産鳥類リストにも載っており一種としてカウントされる。


チキン。いや、セキショクヤケイ。島内あちこちを走り回っておりどれが野生でどれが飼われているのかよくわからない面は確かにあるが、暗い山間部の急斜面などでも見かけ、確かに人の管理を明らかに離れたものが多数いる。

←野生セキショクヤケイ分布が過去30年間でどれほど拡大したかという秘密資料。これは確かに自然繁殖以外の何者でもない。




ということでニワトリ、いや野生セキショクヤケイでした。


ノーフォーク島には知られざる世界遺産がある。全国に散らばる「オーストラリアの囚人遺跡群」のひとつである「キングストンとアーサーズ・ヴェールの歴史地区」という名の1800年代の流刑地時代の遺構群。


ノーフォーク島の歴史は興味深い。15世紀頃ポリネシアンの到着と撤退、18世紀の流刑地としての入植と撤退、19世紀の再度の流刑地としての入植と撤退、タヒチでの反乱で有名なバウンティ号の乗組員と末裔の入植などを経て現在がある。


島には現地ツアー会社が1−2つあり、そんな歴史の紹介などを行っているようだった。空港送迎を一手に引き受けているのも彼らである。


ヒジリショウビンがそんな世界遺産群のひとつにとまっていた。ノーフォーク島に分布するヒジリショウビンは固有の亜種である。違いはとにかくサイズが大きいことに尽きる。


刑務所の遺構。


ほら刑務所の警備隊が来たぞ。


大波と潮風が遺跡群に押し寄せる。

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