Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ノーフォーク島旅行記その6

ノーフォークインコ「遠くでノーフォークインコが鳴いているな…」と気がついてから1−2時間。出会いは突然だった。この島の森の色合いや光にそっくりな、緑の中型のインコ2羽が私の頭上を飛び越えて背後の木の枝に着陸したのだった。なんと美しい。


下手すれば40数羽程度しか残っていない、というノーフォークインコの残された1羽。旅行記の初回でも解説したように、この鳥の生存と絶滅はオーストラリア政府が再びどれだけ保護予算を割けるかにかかっている。保護方法は確立しており、素晴らしい実績がある。そのプログラムを再稼働させるには少しでも多くの人がノーフォークインコを話題にし、見たいと思い、そして島へ足を運ぶことである。様々な絶滅危惧種の保護活動をしているBirdlife Australiaを経済的にサポートする事である。

Birdlife Australia年会費は$55だけど、CSIRO出版の書籍が20%オフになる特典がある。年間$300をCSIROの自然史書籍に費やす人なら割引だけで年会費は回収できる。Birdlife Australia入会案内→https://birdlife.org.au/support-us/join-us

本棚を見ればその人が分かると昔からいうよ。


陽も高く登り、眠気がきたようでだんだんマブタがさがり


うとうと…


おやすみ。あなたのことは一生忘れないよ。




ノーフォークインコが暮らす森。完全な保護色。


頭に提灯をつけたカンムリウズラは十数羽の群れで動き回っている事が殆どだったが、この時はペアで道を横切った。


コーディラインとノーフォークマツ。


シロアジサシが島内あちこちで飛んでいる。


シロアジサシは夜間もカエルのような声で時折ゲタゲタ木の上で鳴くのだ、ということを日の出を待っていて知った。

想定はしていたが季節的に海鳥の多くが島を去ったあとだった。まぁ陸の固有種は全部見る事ができたので十分。まだ人生の時間は十分ある。


大きな波が押し寄せるキングストンの歴史的地区。18世紀の遺構がのこり知られざるノーフォーク島の世界遺産。ちょっと行ってみる事にした。

なおノーフォークインコには帰り際に5羽を見かけたが、その後の2日間島を去るまでに姿を再び見る事はなかった。

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