Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ノーフォーク島旅行記その10

ノーフォーク島夜明け

ノーフォーク島の夜が明ける。結局滞在中に完全な好天に恵まれる事は一度も無かったのは無念。


1774年10月、キャプテンクックが上陸したとされる地点の近く。一時間強断崖から海鳥の観察を続けたが「時期外れである」という当然の壁に跳ね返された。望遠鏡をもっていこうかおいて行こうかで出発前は悩んだけど結果的にはおいてきてよかった。


魚を捕ったシロアジサシが家路を急いでいった。


ノーフォーク島のアカクサインコは人為的移入(篭抜け)で、かつノーフォークインコの最大のライバルとしてここでは悪者扱いである。そのせいか警戒心が強く近くに来ない。断崖に張り付いているインコも珍しいなと思い。


インコとは思えないような孤高の立ち位置。ワイルドすぎる。


同じく移入種のイエスズメ。
観葉植物としても知られるリュウゼツラン科の真麻蘭。恥ずかしい誤解で、私は最初島内あちこちに見られるこの真麻蘭を誰かが園芸的に育てていると思って嘆かわしく思っていた。(2枚目の写真の前列に写っている4株もそう)

ところが真麻蘭は原産がニュージーランドとノーフォーク島だった!キャプテンクックの報告書では、この真麻蘭が帆の材料として、ノーフォークマツが船の建材として有望、だから入植しようとされた重要なものだった。数日前に決めた旅行で勉強不足である。それにしても園芸種にしかみえない。




若いアンブレラツリーに似た感じのメリタ・アングスティフォリア。同じウコギ科だ。植林現場で用いられるらしいのもアンブレラツリーと同じ。ノーフォーク島の固有種。


メリタ・アングスティフォリアとよく似ているけど更に葉が太いのがメリタ・ラティフォリア。ノーフォーク島の固有種。


さらにノーフォーク島の固有種のイラクサ科のボエメリア・オーストラリス・オーストラリス。イラクサ科であってもちくちくしない。


へえ、これがトウダイグサ科!?という変わったユーフォルビア・ノーフォーキアーナ。ノーフォーク島固有種の中でも最もレアな植物で数カ所で自生しているだけという。


絶滅したと思われていたけれども、ノーフォーク島付属のフィリップ島で再発見され復活したアオイ科のアブティロン・ジュリアナイ。


同じくアオイ科のハイビスカス・インスラリスも隣のノーフォーク島付属のフィリップ島だけに少数が自生。


以上はノーフォーク島の植物園の案内から主に紹介した。まあ植物園といっても無人で建物も1つしか無く放置され、天然の森にしかみえない所だったけど。予算が無いのかな…。ロゴがノーフォークインコだ。2日目に見たっきりである。

←カギがかけられた倉庫の用な場所を覗き込んだらノーフォークインコの模型がすみに置いてあるのが見えた。めちゃくちゃ大きい。これは人間のサイズ。しかもコンセントにつながっているのは一体何ができるんだ?巨大ノーフォークインコが喋ったり光ったりするのか?樹洞から何か出てくるのか?

ノーフォーク島政府や観光協会は切り札のノーフォークインコの大型ロボをこんなほこりをかぶった倉庫に隠しておかないで、空港やインフォメーションセンターに引っ張りだすべきだ。これじゃ誰も気がつかないじゃないか。

このノーフォークインコロボが稼働しているのを今後見る事ができた人はレポートを求む。
(ノーフォーク島旅行記は次回で最終回予定)

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