Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ダーウィン滞在15日間 その4

ホオグロオーストラリアムシクイのオス

ホオグロオーストラリアムシクイのオス、そして繁殖羽であること。テクノロジーの進歩とカメラマンの増加でバーダーの多い場所はこのような僻地においても荒れており、見づらい時代になってきた。


頭部のすみれ色は野鳥の世界でも珍しい色。とりあえずこのツアーの名物なので無事全員見られて良かった。
バオバブの木ことAdansonia gregorii

種小名のグレゴリーはオーストラリア北部の探検家チャールズ・グレゴリーの名前からきているという。この写真のバオバブの木はまさにそのチャールズ・グレゴリーが1855年から56年にかけて19名を率いてここティンバークリークを探検した際に「出発」と「帰着」の日付が明瞭に刻まれていて、今でもそれを見ることができる。『恐るべき空白』を読んだ人ならぞくっとする瞬間だ。


Sturt’s Desert Rose(Gossypium sturtianum)はノーザンテリトリーの州花(正確には準州だが)に指定されている。この地域には野鳥以外にも見るべきものが多い。


←大洪水で水没した僻地の集落へ濁流を渡ってビールを満載して駆けつけた、もしくはビールを満載して脱出するある英雄の写真(笑)。オーストラリア人の器の大きさに敬服すべきだ。とても真面目な表情なのがジワジワくる。こういう人、日本にはいないでしょ?


早朝のグレゴリーリバー、切り立った崖を登る。ここはスマートフォンで撮影するのは極めて失礼にあたる荘厳な眺めだった。誰もいない、登山道も無い、地平線まで一軒の建物さえ見えないのが気持ち良い。それでもグレゴリーリバー国立公園など世間的には全くの無名で99%の人が名前も聞いたことがないと思う。「この程度の大自然はオーストラリアならどこにだってあるよ」というのが痛快。


崖の上ではRed-flowered Kurrajongこと、Brachychiton megaphyllusもしくはB.paradoxusが咲いていた。


その実や蕾。


今回はオカメインコも飛んでいた。




あまり見かけない図であるコシアカショウビンのペア。
前にも書いたけど、今回ダーウィン周辺は戦闘機が激しく飛び交い戦場のごとき様相を呈していた。ヘリも多かったし、民間空港にも戦闘機がズラーッと並んでいて今オーストラリア国内で最もギスギスした土地だろう。ミリタリー好きにはたまらないだろうが、ダーウィンには住みたいとは絶対思わない。本来私はオーストラリアの地方は大好きだが。




シロガシラトビ。


アカハラオオタカ若鳥。

2016年8月のダーウィンはこれで終了。11月にもまた行っているのでその報告はまた後日。しばらくケアンズでの話が続く予定。

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