Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

タスマニア探鳥11 まるでケニアのマサイマラ国立公園

フォレスターカンガルー

タスマニア北部まで来た。このあたりは湿った気候の南西部とは異なり開けた土地が続いており、そこに多数の草食動物が徘徊している姿はアフリカ・ケニアのマサイマラ国立公園を思い出させる。


これはフォレスターカンガルーという。オーストラリア本土の東海岸に広く分布しているオオカンガルーのタスマニア固有亜種であり、Macropus giganteus tasmaniensisという分かり易い学名を持っている。フォレスターカンガルーはタスマニア島の北西部のみに分布し、しかも50年代60年代に行われた駆除で全体の85%を失うという壊滅的な被害から復活した。オオカンガルーによく似ているが、寒冷地仕様なのか毛足が長いのと、あと気持ち丸顔に感じる。


アカハラヤブワラビーも日中に普通に居る。敵やうるさい人間が少なければ夜行性動物は昼に活動したっていい。


キイロオクロオウムが引きちぎった木の枝を嬉しそうに回収するアカハラヤブワラビー。そうか、オウム達による自然破壊は木に登れない地上のワラビーに食べ物を供給する意味があったのか?


アカハラヤブワラビーが手に(前足に)持っているのはアカシア・ロンギフォリアのタスマニア島亜種ソフォライと思われる。(Acacia longifolia ssp.sophorae)


亜種フォレスターカンガルーうようよ。背中の黒みがかっている部分も本土のオオカンガルーとは異なる。

半日かけてこの夢のような草原を歩く。オーストラリアじゃないみたい。


ヒメウォンバットが徘徊している。オーストラリアでは一週間誰にも会わずに野生動物だけを見て旅もできる。あなたがそれを望むならね。


参考までにこれは本家ケニアのマサイマラ国立公園。


再びタスマニア。似てるでしょ?なお以前のアフリカツアーの様子はこちらに。広大な草地に草食動物がうようよいる所はそっくり。この辺でワカバインコも見た。

動画でまとめ。

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