Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

タウンズビル郊外ナイトツアー!

携帯電話カバー率 オーストラリア日豪における圧倒的な差の一つが携帯電話のカバー率。左の地図の紫の部分が、国内第3位のキャリアにおける携帯電話がつながるエリアだ。もう、ほとんどカバーする気もないという状態。無人に近い国土なのだからカバーしてもしょうがない。だから町を出ればすぐに圏外になりスマホも役に立たなくなる。「スマホをナビにしてレンタカーで旅に出る」という日本の人、まあやりたければやってみるといい。なおレンタカーはほとんど全ての会社において舗装されていない道路の走行は禁止。

Google Mapに代表される地図アプリは携帯が圏外の状況では役に立たない。そこでオフラインで稼動するGPS端末やGPSアプリの出番になるけど各社一長一短であり私は4つくらいを同時に見ていることもある。2台のスマホで別々の地図を表示しつつタブレットやPCでさらに別の地図を見てる、みたいな。

たとえばこのスクリーンショットはほぼ同じ場所における二つのオフライン型地図アプリの画面だけど、あまりに違うことに驚かされる。左の地図を見て運転している場合は、自分はまあまあの規模の道を走っておりこの先しばらくはハイエースでも問題ないな、という印象ながら右の地図を見て運転していた場合は今にも行き止まりになりそうな怪しげな未舗装道路にしか見えない。どちらが正しいか?というと今回は前者の方が正しかったが、しかし右の地図からはこの道が川沿いであり両側に山が迫り、支流もいくつかあって脇道も複数、野営もできそうだなど多くの情報が得られる。だから最低でも二つ、できれば4つくらいの地図をモニターすることを薦める。


運転していたら大きな鷲が道路脇で大騒ぎしているシーンに出くわし、何事だろうと思って歩いて道を戻ってみたらオナガイヌワシが道路脇の低木に巣を作っていた。ほんとだって。オナガイヌワシの巣はいくつか把握したけど当時こんな道路脇の巣は見当たらなかった。


夜が来て。タウンズビル郊外にどんな生き物がいるか見せてもらおうじゃないか。まずはオヒロヨタカ。確かにすごい尾をしている!


フクロムササビは私が長期生息調査を行っている相手であり、ここでも会えてよかった。


雨に濡れていてちょっと雰囲気が違うが、オブトフクロモモンガ。

いっぱいいたぞ。


樹洞の入り口で日向ぼっこをしている姿がよく知られるオーストラリアズクヨタカ。


フクロギツネなのだけど、みたことのないような黄色い個体。地域差なのか?


フクロギツネの一般的な灰色型ね。このエリアはフクロギツネの数が多く、2時間くらい歩いた中で25匹くらい見つけたと思う。他にはスナイロワラビーやアカアシヤブワラビーもパラパラ。


オーストラリアガマグチヨタカも。
タウンズビルのナイトツアーもすごいな。ブリスベンでも思ったけど、特に近年においてケアンズ周辺が特別に生き物が多いわけではなく要はどれだけフィールドの研究が進んでいるかの問題だけだと思う。

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