Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

セスジムシクイ調査ボランティア三週間 その22(完)

野生のオカメインコ

あまりにも無名で寂れたある国立公園にて。

日が沈みそうで、無人の林を延々と野営予定地へ急いでいたのだけどオカメインコトリオがありえない事に目前に飛んできて着地。餌を探し始めた。く〜。


通常野生のオカメインコも非常に臆病なのだが。この三人組はその後も付近をうろうろしていたので、左から順にライス・レース・ソースと名付けた。


ここのキャンプの売りは、圧倒的な無人さだ。何度か来ているが、いつも誰一人おらずレンジャーを見たことがあるだけだ。そのレンジャーも、私が国立公園キャンプ予約システムで2−3日前にそこを予約したのを本部のコンピューターで見て「おい、誰か最近あそこの国立公園の整備に行ったか?ちょっとそこのお前、問題がないか見てこいよ」と急遽派遣されたような雰囲気だった。


まあそれはさておき。


振り返っても叫んでも、果てしなく人間はいないぜ。


ワインやバーボンが美味いんだろう。


私は人のいない土地で夕日見て生き物の声聞いてれば満足ですよ。


その図。人々は喋りすぎだと思う。


翌朝のライス・レース・ソースの三人組。


結構いい鳥も見られるところで(だから国立公園になったのだけど)オーストラリアヨシキリ。


一羽だけサクラスズメ!


タイワンセッカと


その仲間達。


荒野を突っ切る道を時速100kmで運転していても動物を見つけるのは大したことではない。逆に、そんな事も出来なくなったらバードガイド業を畳んでカウボーイになる頃合いだと思う。


太田「(時速100kmで運転しながら)今ズグロパイソンみたいなのが地面にいなかったか?」
タカラ君「いえ、何も見えませんでしたが」




じゃん。


爬虫類ファン憧れの一種、ズグロパイソンの野生!!



この投稿を持って、全22回にも及んでしまったセスジムシクイ調査ボランティア三週間の報告を終える。帰宅して約10日後、今度はオーストラリア中央の砂漠地帯、アリススプリングスでのバードウオッチング数日間へオーストラリア人二人と旅立った。

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