Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

セスジムシクイ調査ボランティア三週間 その13

キバシキンセイチョウ

美しいキバシキンセイチョウ。日本人バーダーにはコイカルとかシメを連想させる。
結局二泊野営したAステーションではムナジロセスジムシクイは見つからず、次のBステーションに移動する。バードウオッチングとは異なり、対象がいそうにない所にやはりいないことを確認するのも鳥類調査である。Bステーションは3軒くらいお隣さんよ、といっても車で1日でたどり着けないのがオーストラリアの狂っているところだ。以前売りに出されたあるステーションはその面積が韓国より広いとニュースになった。

写真に写っている二つ折りの80Wのソーラーパネルはこの調査ボランティア三週間の間、獅子奮迅の活躍で冷蔵庫を運用しているセカンドバッテリーを支えた。屋根に乗っているのは30リットルの予備ガソリン、予備ブタンガス、大型シャベル、コンプレッサー、予備の食料、スペアタイヤのそのまたスペアなどだ。代打の代打、みたいだな。



今日の野営地も鳥が多いところだった。ワキアカヒタキ。


ノドジロハチマキミツスイ。


ハイイロオウギヒタキを上から。


クチシロミツスイ。


キイロコバシミツスイ。


そしてここでも真打コキンチョウのメス。


ダーウィンで探すよりこのエリアの方がコキンチョウははるかに簡単なのは間違いない。


動画も撮れて、鳴き声も録音できた。動画はまたインターネット環境が十分な土地に戻った際にまとめてアップするので。ちなみにこれを書いているのはダーウィンだよ。


Bステーションの奥深くで放置されている化石のような車を発見。


しかも、「ここを押せ、ライトがつく」とか「これを引っ張ってエンジンを止める」だとかの注意書きからしてつい最近まで使っていたっぽい。刺さっているノコギリや鉈もそれを物語っている。

そういえばBステーションに挨拶に行った際に見た男はライフルを背負っていた。そう僻地のステーションは外来種で深刻な害獣であるネコやイノシシを射殺するために銃を持っている。ステーションというのを道の駅か何かと勘違いしていきなり訪問し、発砲された日本人を知っている。何度でも言うが、ステーションと言うのは日本の市や県が丸ごと入ってしまう規模の私有地(主に原始的な牧場)のことだ。


ケアンズを出てから10日ほどが過ぎた。この期間中でやむなくキャラバンパークに泊まったのは二日目だけであり、あとは全て原野での野営。冷蔵庫もあるし、電力はセカンドバッテリーへの走行充電とソーラーパネルで不自由しないがシャワーだけは二日おき程度には浴びたいと思う。


そこで登場するのが沼だ。そうだ、得体の知れない沼だ。クロコダイルは多分いない。何か大きな音を複数のメンバーが聞いたが。

久しぶりに髪を洗えてめちゃくちゃサッパリした。

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