Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

セスジムシクイ調査ボランティア三週間 その2

オーストラリアツル

クィーンズランド州北西部はツルの本場。オーストラリアで最初にオオヅルが(公式に)確認されたのもこのエリアだし、その数も多い。ケアンズ周辺ではツルたちは畑や牧場といった私有地にいることが多くあまり近づけないが、こちらでは道端にいたりする。これはオーストラリアツルだが。


街の中に。いきなりオオトカゲとか。(Yellow-spotted Monitor,Varanus panoplies)追いかけて行ったら


立ち上がって「鬼ごっこはここまでだぜ。」と言って藪へ入って行った。


そしてクィーンズランド州を1000km横断し、ついに海に出る。カーペンタリア湾にやってきた。前回はちょうど干潮のときに到着して「わあ」という景色だったが、今回はちょっとずれた。


その前回の「わぁ」という景色。

カーペンタリア湾が魅力的なのは自然はもとより面積としては日本が格納できる規模の湾でありながら、湾岸の総人口が5000人くらい?という桁違いの無人地方な点だ。この地方では誰も見かけないで一言も声を発しないで1週間キャンプすることも簡単だ。
あなたが望むならね。



マングローブセンニョムシクイの若鳥。(Mangrove Gerygone,Gerygone levigaster))


なおここはカーペンタリア湾なので、マングローブセンニョムシクイもオーストラリア東海岸の亜種levigasterではなくて亜種cantatorになる。この二つの亜種の境界線はもめているようで、オーストラリアを代表する2冊の図鑑においても違う場所を境界線としている。片方はヨーク半島先端としているし、片方はケアンズのあたりを境界としている。しかし、地元の有力者たちによればケアンズの南北にはマングローブセンニョムシクイは存在しないとされている。まとめれば「よくわかっていない」種である。


キバラメジロもたくさんいる。(Yellow White-Eye,Zosterops lutes)


キバラメジロもマングローブセンニョムシクイと同様にケアンズの南北を避けて分布しているのは興味深い。そしてそれも図鑑によって違う。


さらにマングローブ系の野鳥を。シロハラモズヒタキのメス。メスはダーウィンでも撮ってるんだよ、オスが必要だ。


マングローブに…オーストラリアマミジロタヒバリ??
ケアンズではありえない組み合わせ。他にもマングローブからキンカチョウやカノコスズメが飛び出してくるのも大いに違和感がある。


マングローブに…タマムシ??(5年後に専門家によってCyphogastra pistorと判明)以前ヨーク半島で捕まえたものによく似ている。


去っていくオーストラリアセイタカシギ達。


アカビタイムジオウムも普通に分布を始める。


カーペンタリア湾岸に大量にいるトビ。あちこちでトビ柱を形成しており、おかげで少し日陰ができるくらいだ。

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