Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

クリスマス島探鳥記 その9(完)

クリスマス島の海岸

美しきクリスマス島海岸。ジンベイザメなどダイビングでも世界的に有名なこの島にはウミガメも産卵にやって来る。


そんな柔らかそうな足で鋭利な岩に立っていて怪我しないのか?


タイワンツグミも見納めが近づいて来たな。


どちらもオーストラリア本土では見られないPapuan Grass yellow(黄色)とStriped Albatross(白黒)の共演。Striped Albatross(Appias olferna)は島の資料によると珍鳥、いや珍蝶とされているぞ。


うわぁいっぱいいる。(Eurema blanda)


私が蝶を撮りだした時は、鳥の方は終わったのだと解釈してもらってだいたい間違いない。Spotted Pea-blue(Euchrysops cenjus)


同じくSpotted Pea-blueの上面。


Climena Crow(Euploea climena)もオーストラリア本土ではほとんど記録がない。


野生型のセキショクヤケイ。


ズグロミゾゴイはこの一週間で数羽見かけた。動画に入れるけど、ズグロミゾゴイのクネクネダンスも録画。


そろそろ帰る日も近いので撮り納めクリスマスアカハラオオタカ。手前の蜘蛛の巣が邪魔だ!


撮り納めクリスマスメジロ。

こんな感じでクリスマス島にいる間に「行方不明になっていたチゴハヤブサ、パースに再登場☆」とのニュースがもたらされた!幸いクリスマス島を出発してパースについたあとに私は一日フリータイムがある。その時に今度こそはチゴハヤブサが見られそうじゃん!!とおよそ10日前、私と同じく敗退したレディース四人組と喜び合った。早速ホテルや車の追加手配を始める我々。



ところが人生は甘くはない。クリスマス島発パース行きの飛行機が余裕の欠航。これをもって「パースでのフリーな1日でチゴハヤブサをリベンジする」という青写真は消滅した。さらに最悪なことに翌々日、そのレディース四人組はパースで簡単にチゴハヤブサを見つけたようで次々アップされる写真達。ああ。なんということだ。乗り継ぎだけでパースを通過しケアンズへ向かう機中で私は地団駄踏んでいた。

そうそう、オーストラリアの奥地では欠航なんて当たり前だよ。今年クリスマス島とココス諸島へ行った友人は怒涛の四日連続フライト欠航をくらって一週間の予定がクリスマス島には二泊三日いただけである。さらに過去に遡ると、サイクロン襲来で一週間以上欠航が続いて島に渡ること無く帰って行った悲惨なツアーもある。ここは退職者か自営業など、ヒマな人だけが訪問を許された島である。

ところでこのパースに現れた珍鳥チゴハヤブサとの勝負はまだ終わっていなかった。およそ1ヶ月後、私はまたそのチゴハヤブサと一週間に渡る死闘を繰り広げることになる。




パース発着クリスマス島旅行記(完)。しかし10日も経つかどうかくらいでまたパースに舞い戻って来て二週間を過ごした。次の更新はその話だ。

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