Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

クィーンズランド州北西部、西部11日間その2


ケアンズを出て、ひたすら西へ。初日はホームグラウンドのケアンズ日帰り圏(といっても片道400km以上)を突き抜ける移動日。昨年のセキセイインコお祭り騒ぎがすっかり沈静化し平均的な状況になっているジョージタウンもすぐ通過。進むに連れ次第に木も見かけなくなっていく…。
アンティークな雑貨屋都市部では世界どこでも同じような景色になってしまうけど、現代人の多くが敬遠する内陸部過疎地帯では凄まじく古い店構えでも営業中。


アンティーク品を扱うショップ、とかではなく店自体がアンティークであり売っているものはありふれた現代の食料雑貨店なのがものすごくアンバランスで笑える。こういう店は積極的に支援しないと無くなってしまう、と高いバターを買う。そしてそれをきっかけに話を聞く。


オーストラリアのアンティーク、田舎が好きな身には卒倒しそうな店だった。どこも同じような現代の住宅に暮らしてもつまらない。それなら山や林の中でキャンプしている方がいい。


これも現役の酒場兼宿屋。1887年から続く。「すごい、素敵、泊ってみたい!」「ここにたむろしているディープな過疎地のおっさん達と交流を深めたい!」という人は私に感性が近い可能性がある。
ただ過疎地の人々はフレンドリーな一方で、いでたちや思考言動が街っぽいと煙たがられ基本短気なので気をつける事。過疎地域が大好きでそれがにじみ出ている人間は可愛がられます。




ケアンズを出て内陸を走り続けて丸一日半…

ようやく水気のある、しっとりとした世界へ。


ひたすら続いた乾き切った内陸部が急に終わり海に出る。東海岸ケアンズから北海岸カルンバへ。オーストラリア北海岸は大きな2本のツノが生えたような形をしているけど、そのツノに挟まれた巨大で遠浅な湾がこのカーペンタリア湾だ。1000km以上移動してようやく地元からはなれ、アウェーに来た気がする。干潟のスケールが二桁は違う…人間の数も数千分の1?幸せだなぁ。


東海岸にあるケアンズでは海に沈む夕日は見られない。カーペンタリア湾に消える赤い太陽。

Exit mobile version