今日のターゲットは二つ。クリビタイエミュームシクイとノドジロセスジムシクイだ。こういった野鳥は仮に生息地にズバリたどり着けたとしても一定以上の目や耳の良さがないと観察も難しい。例えばクリビタイエミュームシクイの超高音のコンタクトコールは普段私のツアーに来てくれる人々の殆どの人が聞こえないだろう。でもそれが聞こえなければ相当なハンデとなる。
幸い私は聞こえます。オーストラリアで698種類目。クリビタイエミュームシクイ。
クリビタイエミュームシクイはオーストラリアに3種類いるエミュームシクイの中で最も分布域が狭く絶滅危惧種になっている。
エミューの羽のような質感の尾羽。
スピニフェックスで両脚開脚。
じゃあ次はノドジロセスジムシクイを探そう、としようとしてる内に向こうから出て来た。簡単や…それでもセスジムシクイか?
699種目!いよいよ大台まで後一つに迫る。
ノドジロセスジムシクイはかの難関なセスジムシクイ一族(『セスジムシクイを何種類見ているかがオーストラリアにおける探鳥のキャリアを表す』とされる)だが、その中で最恐とされるムナジロセスジムシクイをメイン調査員として何年も追いかけている身としてはとても簡単に感じる。セスジムシクイを探すスキルは、探すセスジムシクイの種類が変わってもそれほど違わない。車に向かって徒歩で戻る途中ももうノドジロセスジムシクイは探してないのに何羽も見かけた。
ある日本人のホームページで、このノドジロセスジムシクイを探しに来て奮戦したがとうとう見つからなかった、鳴いているのに見えない、ネズミのように早い、こんな手強いヤツはいないというようなことが書いてあったからホームページを昔見かけた事を思い出した。
ガイドを頼めばすぐに見つけてくれるよ。