Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

オーストラリア産鳥類700種へのスパート – ビクトリア州探鳥の回想4

ミナミメグロヤブコマ

700種類目になるキゴシトゲハシムシクイを探し、気温40度の中で荷物を背負って砂丘を10km以上歩き続けるという死の行軍が始まった。別に始めなくてもいいんだけど、それが趣味ですから。ミナミメグロヤブコマも応援してます。


キンカチョウの親分、オオキンカチョウ。キンカチョウの可愛らしさは微塵も残っていない。
というかトゲハシムシクイ類が住んでいる環境には全然見えないけど?と思いつつも何時間か進んだところでそれっぽい小鳥が遠くを飛んで行き、それっぽい声もした。さらに砂丘を懸命に進んでいくと




あれだ!キゴシトゲハシムシクイ!オーストラリア通算700種類目は地味目の野鳥というのもなかなか。


なお後から気が付いたが、キゴシトゲハシムシクイはその他の多くのトゲハシムシクイ類とは全然違う環境に住む変わり者だった。それでちょっと噛み合わなかったのだ。オーストラリアの野鳥はポイントで探すのではなく、環境で探すのが基本。キゴシトゲハシムシクイの環境はこれで私にインストールされた。今後は未知の土地に放り出されても探せる。

学名 : Acanthiza iredalei hedleyi
英名 : Slender-billed Thornbill

目的を達したので素早く撤退。700種か…遠くまで来たもんだなぁ。(それは日本人、アジア人として初、オーストラリア人を含めても三番目の若さで達成)。

それにしてもビクトリア州西部の国立公園の管理や広報の悪さが目についた。ある意味ヨーク半島以上に秘境でありこの方面に行こうという人はランドクルーザーが必要だね。大都市メルボルンの近くだからと少し甘く見ていた。

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