Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

アデレードとカンガルー島 その3

カンガルー島テリクロオウム
次の朝もテリクロオウム(カンガルー島固有亜種)。

ということでカンガルー島に来ている。およそ15年ぶりになるかな。南氷洋はいつも峻厳であり、珊瑚海(グレートバリアリーフ)だとかアラフラ海とかの赤道系の緩い海ばかり見ている身には新鮮なものだ。美しく、しかし厳しい海だ。天気がいい日や春夏はいいが一旦天候が悪化したり冬は手がつけられないだろう。

潮溜まりに何か仰向けになって泳いでるぜ。

ニュージーランドオットセイだった。
近年のキャンピングカー愛好家の劇的な増加でオーストラリアの辺境にも多くの人間が押し寄せるようになった。あちこちで収容能力を超過し、自治体や企業は新しいキャンプ場を開いたり拡張したりしてなんとか対応している。カンガルー島のような15年前には既に結構な観光地だった島なんか、春を控えたこの時期は凄まじい人出であろうなと覚悟してきた意外と静かだった。なんでだろう?カーフェリーでつながっているのに。


現代アートのような岩。

青と緑と赤とが彩るカンガルー島。

メジロキバネミツスイ。とここで未見のシロハラシラヒゲドリ(2017年にシラヒゲドリから独立)が鳴いていた。私は識別できるくらいに目視できたものしかライフリストに数えないし、識別できるくらい目視できた=写真が撮れている、なので悔しいがこれはカウントしない。
カンガルー島には野生のコアラがいるが、もともと島にはいなかったものの本土でのコアラ減少を受けてカンガルー島にも持ち込まれたら島では増えすぎて問題になっている。機動力のない彼らは木の葉を食べ尽くしても移動できずそこで餓死したりするし森も死んでしまう。対策として避妊手術をしたり、弱っている木にコアラが登ってきて枯らさないように鉄板を巻いたりしていた。ユーカリの方を優先するということだね。



でもまあ普通に繁殖してるみたいだけど?

オーストラリア南部の人気者、サンショクヒタキ。

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