Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

全日空直行便が就航したパースへのツアー4

ニオイガモとマロン
とあるダムでは人気のニオイガモが数羽で立て続けにマロンを採っていた。マロンとはオーストラリア南西部固有の大型淡水ザリガニで、語源は現地アボリジニ語の“Nyungar marran”とされる。地元のレストランなどでもメニューになっていたけど、一人前で$80とかのスーパー高級食材であり食べられなかった。ニオイガモのまるで鵜のような高い潜水能力はマロンを獲る時に発揮されるのか。後日動画でも紹介するよ。

(追記:いや待てよ、食べたわ、昔マロン食べたわそういえば

人間用の水飲み場を見かけた瞬間、「ここに絶対野鳥が次々来る」と直感して正面に陣取る。ツアー参加者は最初半信半疑だったけど、事実その後三十分ほどそこから離れられなくなるくらい野鳥が押し寄せた。そもそもの原因はオーストラリアにとことん水が少ないことにあるが、それが骨の髄まで染み込むまでには相当の時間をオーストラリアの都市部以外で過ごす必要がある。

しばらく撮り放題が続く。シロハラヒタキ。300mmレンズで小鳥がここまで大きく写っている場合、その鳥は数メートル以内にいるのだと思ってもらっていい。

ハイイロオウギヒタキ。

若いニシハチマキミツスイ。

固有種ココノエインコ。彼らは結構ビビリなので他の鳥たちが水場から去るのを、離れたところからじっと待っていて結局飲めないというタイプの性格。他に思いつくのはワライバトやニジハバト、オカメインコとか…。

何とここでもキョウジョスズメ、しかも巣立ってまもない雰囲気の幼鳥3羽を含めて数羽いた。

さっき登場のココノエインコとは別個体のココノエインコ。このポイントは時間調整で寄っただけだけど大当たりだった。また来るからね。

次の日ツアーはやや内陸へ転戦。ターゲットは2つ。一つ目はこのヒメテンジクバタンという固有のオウムで、一見普通種のテンジクバタンやアカビタイムジオウムに見えるかもしれない。しかし、テンジクバタンほど赤みはなく、アカビタイムジオウムにしてはそもそも大きすぎ、羽の裏側はまるでキバタンのように黄色いという3種が入り混じったような微妙な固有種。まあ、そういう独立種がパース郊外にいるのねという感じで。もっと細かいことを書くと、ヒメテンジクバタンには北部と南部に異なる亜種がおり、これは南部の方。北部の方も過去に撮ってるけどね。

ターゲットその2はオジロクロオウムだったのだけど、先にニシオジロクロオウムが出た。こちらのほうが実は絶滅危惧種だったりする。

AAK Nature Watchのパースツアー→https://aaknaturewatch.com/birdwatchingtour/tour18/

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