Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

マウントアイザ2019 インコオウムツアー報告前編

マウントアイザはケアンズから内陸へ道路距離なら1200km,飛行機なら2時間。荒涼とした乾いた大地とハゲ山に覆われたこのエリアはオーストラリアの多くのインコやオウムの分布の中心地であるとともにムナジロセスジムシクイ、カルカドンセスジムシクイ、ショウキバト、ベニオーストラリアヒタキ、オグロバン、エミュー、ムナグロオーストラリアムシクイ、クマドリバト、マダラニワシドリ、大量のオナガイヌワシ(一度に10羽が飛翔など)、無数のキンカチョウなど魅力的な野鳥がいて、ジサンショウクイ、ムネアカミフウズラ、アカビタイサンショクヒタキ、カンムリモズヒタキといった突発的な放浪性鳥類出現の楽しみもある。AAK Nature Watch(太田祐)は過去11回訪問している以外に毎年2週間の長さのオーストラリア野鳥の会のセスジムシクイ類調査をリーダーとして指導引率しており、マウントアイザ周辺の野鳥に関して世界中の人間の中でも恐らく1−2を争う経験を持っている。

2019年のマウントアイザ二泊三日ツアーでは私は車で片道1日半かけてケアンズから現地入りし(レンタカーでツアーなどの営利行為を行うことはクィーンズランド州では違法)飛行機で到着する参加者の方々と待ち合わせた。放浪性の強いセキセイインコやオカメインコが目的だというツアーの場合、それらを相手に一年前からツアーを組むことは非常にリスクがある。放浪性の高い野鳥がどこに行ってしまうかわからないからだ。参加者の方々が飛行機で到着する前日にマウントアイザ入りした私は最近欠かせない探鳥地になっているマウントアイザ郊外の某所で


セキセイインコが繁殖しているのを簡単に数ペア見つけ、心から安堵した。今年は前半に歴史的な大洪水があり、水が引いた後の内陸部は緑の草原に覆われてセキセイインコやオカメインコなどの放浪種はどこにでもいるとも言え、どこにでもいないとも思われた。とりあえずマウントアイザで彼らに出会えることに安堵した。

オカメインコ達も。

しかも近いし逃げないし。

オカメインコとクスダマインコの珍しい共演の図。

オバQことアカビタイムジオウムも営巣してるし

本来分布しないはずのゴシキセイガイインコも営巣してるし

ミドリマキエインコも営巣してるし、一箇所で7種類のインコやオウムがおり、そのうち5種類が営巣しているということで「もうここで二泊三日いればいい、シンプソン砂漠方面など行かなくてもいい」とまで思った。(続く)
こちらのツアーは2020年8月17−19日にても募集中です。太田は12回目のマウントアイザ探鳥の予定です)

Exit mobile version