タスマニア島の固有種の一つであるキミミダレミツスイのトレードマークは黄色い耳(肉垂)。首を振ったりしたときにはこうして黄色い耳(肉垂)は翻ったりもする。
ベネットワラビーがシダを食べている。
この子は別個体だけど、やはり全然逃げないので24mmの広角レンズでも撮れたりする。
ハイイロオウギヒタキ。
Silver Peppermintの名で呼ばれるEucalyptus tenuiramis。タスマニア島南東部の固有種。非常に変わった樹皮をしている。Peppermint Gumはコアラが食べることができる数少ない種の一つと飼育係が先日解説していた。
タスマニアの地生蘭Rosy Hyacinth-orchid(Dipodium roseum)。ケアンズにも近縁のDipodiumは自生する。ローカルな植物図鑑はその土地でないと入手は非常に難しいというのがこれまでの教訓なので、旅先でもどんどん買うべき。
実際私が予約していた日もキャンセルされ、日程に余裕があるのでスケジュールを組み替えて再度予約できたのだ。宿に泊まらないキャンプ組はそういうトラブルに強い。
乗客はハイカーが3人、物好き観光客が二人、野鳥ファン一人(私)。眼下の景色はすべて動物とハイカーの物であり、建物も道も全くない。ハイカー達はこのセスナで奥地まで飛び、そこから一週間野山を歩いて戻ってくるらしいが私なら行きを歩きにしたいなあ。
その片道7日間かけて歩いて行く道がセスナの窓から見える。人類が地球に現れる前から何も変わっていない原野を一週間(往復歩くなら二週間)歩くっていうのはどう?
なお、この極限の原生地帯には一家族三名が暮らしているのもシビれる。もちろん現代では世界遺産指定であるけど先住権というものだ。
なお、帰りのセスナには搭乗希望者全員が乗りきれず二人のフランス人が更に置き去りにされた。しかも明日から2−3日は悪天候予報でたぶん迎えに来られない、とも。そんな彼らには先に文明へ帰る人々が残った食べ物やワインなどが差し入れていた。「置き去り」という単語が人生で一番飛び交った一日だった。(続く)