Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

セスジムシクイ調査キャンプ2022 その3

コバシムシクイ
オーストラリア最少の鳥とされるコバシムシクイ。それがこの大きさで写っているということは3−4歩前にいるということになる。ただコバシムシクイは体格が良く、そんなに小さいイメージはない。エミュームシクイとかヒメミツユビカワセミの方が小さく感じる。
セスジムシクイ調査隊の車列が谷底にかすかに見えるだろうか?ローンヒル国立公園は入り口周辺はメジャーな観光地だけど、その面積はとてつもなく広く北西部なんかはこうして誰も訪れることのない原生地帯が広がっている。到達するのに国立公園入り口から悪路で10時間以上かかる。

谷の反対側斜面を進む仲間が見える。この極端な僻地で少人数で行動するには体力はもとよりナビゲーション、ファーストエイド、オフロード走行、サバイバルなど様々な日常生活に必要ないスキルや装備が要求される。

30-50km四方に存在する人間は我々だけじゃない?と満喫していたところに忽然と現れた小屋。動揺を隠せない。何か重要なアイテムが落ちている場所?
(後日知ったのは、このローンヒル国立公園北部の原生地帯を数日かけて横断するトレッキングツアーがあり、特別な許可を得て毎日の行動終了予定地点にシャワー小屋やテーブルが設置してあるとのことだった)


崖を主な生息環境とするハイビタイコバシミツスイ。近縁のミドリコバシミツスイはこの地域の優占種で圧倒的な数だけど、ハイビタイコバシミツスイはパラパラ混じる程度。

圧倒される野生感。地平線まで無人のローンヒル国立公園深部。セスジムシクイを探しながら数日歩いてみるのもいいなあ。


陽は傾き、オナガキンセイチョウの茂みも金色に染まる。


ムナグロオーストラリアムシクイのメス。

ほとんど同じポーズでムナグロオーストラリアムシクイのオス。

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