Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

クィーンズランド州北西部、西部11日間その8(オジロオウギヒタキ)

ワキアカヒタキ

この地域の注目の野鳥の一つ、ワキアカヒタキ。辺鄙なところに分布しているので日本では無名。背景が赤いのは砂岩。


ケアンズ周辺にもよく似たマミジロヒタキがいるが、脇腹がバフ色になっている。
ワキアカヒタキとセットで見たかったのはオジロオウギヒタキという、オウギヒタキの配色を若干変えたような鳥。トレイルを歩いていると、それまで脳内で「超普通種のヨコフリオウギヒタキ」として無視していたある声が「おい、なんか変だぞ」という脳信号を発した。これはヨコフリオウギヒタキではない。


やはりオジロオウギヒタキだったー!声は姿の近いオウギヒタキよりもヨコフリに近縁。


そのオジロオウギヒタキの音声を録っておいた。こちらも日本ではほぼ知られていない鳥である。


めちゃくちゃ可愛い!


昨日大騒ぎして撮影したホオグロオーストラリアムシクイもまた何度か見かけた。これはエクリプス。


ズアカガケツバメがちゃんと崖で営巣。いや、町ではもう橋桁やトンネル内で営巣してばかりですよ。コシアカツバメの巣をさらに延長したような感じ。マーブル模様の砂岩がかっこいいこと。


クマが引っかいたような爪痕。誰?ハリモグラ?


壮大な渓谷をトレッキングしているときにチャバラモズツグミが断崖に伸びる枝にいた。これは実に彼ららしい居場所で、チャバラモズツグミのさえずりが深い渓谷に残響している音の記憶は今思い出してもぞくぞくする。後々に情景を思い出せるような写真を残すことは写真をやる楽しみである。


同じキャンプサイトにやってきた若いオーストラリア人カップルのキャンプ。なんか大陸的でステキ。雨が降ったらどうするのという事を全く考えていないあたりもオーストラリアらしくて好き。「内陸で雨など降るはずがない」ー 普通はね。

私は近年クィーンズランド州内ではこのスタイルで車内で寝ていることが多い。雷雨になろうが暴風だろうが無敵。増水や山火事からもすぐ逃走できる。
助手席にペリカンケースに入れた撮影観察機材を展開。就寝時はクーラーボックスを赤いコンテナ(炊事道具と食料)の下に滑り込ませると長さ190cm、幅75cmほどのフルフラットスペースができる。それは登山用の一人用テントと大体同じサイズ。この車の長所はその完全フラットな就寝スペースであり、その為に買ったというのも結構ある。ハイエースやミニバンではないのでまさか中で人が寝ているとは思われないのが痛快で、その辺に駐車してある車と様子は変わらない。(なおオーストラリアでは指定地以外での車中泊は重罪です。制限速度40kmオーバー超危険運転と同じくらいの罰金を科される)




オーストラリアマルハシの内陸亜種rubeculus。ケアンズ周辺にもいる亜種とはまるで色が異なり、一瞬探していたノドジロオーストラリアマルハシかと思った。(ノドジロオーストラリアマルハシは後日登場)

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