なんだかんだで毎年各地でキャッチできている野生のセキセイインコの大群。このときの数は5000羽を伺う規模ながら、水場に集中しているとかでなく原野で採餌しているパターンだったので、1000羽クラスの群れがいくつも私の周りを飛んでいた。一人でこれを見ているなんてもったいない。
そして静かな僻地の旅11日間も終わりに近づいた。ケアンズへはショートカットを兼ねて無名の側道300kmを使って向かってみたらこの道がとても良かった。この展望台。この眺望を独占。
「人を寄せ付けない場所で、300キロ離れた隣町へ向かう。
食料を積んで、また300キロを戻る。
ランドクルーザーは生きるための道具だ。
自然の中を生き抜くために、かつて木や、石や槍が必要だったように
この地球にランドクルーザーがなければ、暮らせなかった場所がある
見えなかった景色がある 出会えなかった人がいる
想いを、人を、命をつなげて30年。
この車の誇りを、今、ふたたび。」
(ランドクルーザー70型 日本再販開始時の雑誌コピーより)
「イーーハ(日本語で”ヒャッホーの意味”)」なルートだった。また走りたい。それにしても、「ちょっと今回は違う道を」の規模がオーストラリアでは日本の十倍くらいあるな。
この歳で好きな時に放浪していられるという幸せ。
山奥へ行っても強盗も反政府ゲリラも地雷もないということを日本人やオーストラリア人はあたりまえと思っているけど、中米や東南アジアで仕事をしてそのありがたさが身にしみる。まず国の泰平無くして、野生動物観察の自由な一人旅などありえようはずがない。
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そういえばカーペンタリア湾近くで、一昔前テレビによって有名になったモーニンググローリーもどきを見た。
どれだけ走り回ってもほとんど誰にも会わないという幸せ。一時間運転してようやく一台と手を振りながらすれ違う、そんなレベルだ。
クィーンズランド州北西部、西部11日間(完)次はタスマニア編へ