その6−7羽しかいないケープシロカツオドリのうちの2−3羽が写真奥の岬の先端にいることがあるというのでやって来たのだ。白っぽく見えるのはカツオドリ達自身と、その糞だ。しかし新しく建てられた鍵のかかった高いフェンスに阻まれてコロニーに接近はできない。
仕方ないのでこの時の為だけに持って来た強力望遠鏡でケープシロカツオドリを探し始めるのだが
二日間を費やすつもりで開始して何時間かがした頃。この保護区域の管理の関係者が偶然やって来てフェンス内で作業を始めたので話しかけて、打ち解けたところで「カウントと識別を手伝う」と申し出て中に入れてもらった。私は年間何十日も毎年野鳥のボランティアをしている。このくらいの幸運が舞い降りたっていいじゃないか?
うっひょー〜!近い!!!
この大集団のどこかにケープシロカツオドリはいるのか!?
全然わからん。早く見つけないと、レンジャーの人が帰る時間になってしまう。
アゴの黒い線が長いやつはどこだ!?そろそろレンジャーが帰り支度を始めてるじゃないか…
だっ!?
ほっ(゚o゚;;アゴの長い黒い線!
うわー!ケープシロカツオドリいたぁ!!
日常の大半をバードウォッチングに費やして暮らしていれば、こんな奇跡的なことだって毎年のようにあるのさ。満ち足りた気分で帰路についた私だが、このケープシロカツオドリの横にずっといた黒い幼鳥もケープシロカツオドリなのではないかという疑問を抱いた。公園のフリーwifiで色々検索して調べると、どうもそれっぽい。ということで一晩どこかで野宿して翌日また保護区でレンジャーの出待ちを仕掛けると、何時間かして昨日と同じレンジャーがまたやって来たので呆れられつつまた中に入れてもらう。そうですよ、何かで日本一でいるのは努力を要するのです。
確認。ケープシロカツオドリの幼鳥だった。親も世話をしてた。本来の生息地であるアフリカ大陸南部(喜望峰など)から、遥々オーストラリアまでようこそ迷い込んで下さった。
学名 | : Morus capensis |
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英名 | : Cape gannet |
それからケープシロカツオドリはオーストラリアシロカツオドリとはちょっと声が違う(成鳥)ことも把握した。これで、彼らが空中にいる時でも今後は発見できる可能性がある。
これで夜も良く眠れるというものだ。僅か450g!シックスムーンデザイン製デシューツプラス。