二ヶ月に渡ってセスジムシクイ調査の報告が続き、内陸の乾燥した世界から戻り瑞々しいケアンズ周辺の光景。
これはオーストラリアというよりは東南アジアだ。実際、こう言った熱帯雨林が広がるのはオーストラリアの国土の1%に過ぎない。
このツル植物はごく最近に新種ということがわかった通称Daintree Wisteria Vineだ。長年無数のナチュラリストがこの木の前を通りながら、誰も気がつかなかった。オーストラリアの植物の世界は穴だらけだな…。
地元の植物学者であるWendy Copperが分類と記述を担当。ディンツリー川の短い支流であるバラット川と、バラット川が本流に合流している付近のみに分布する超希少種である。多分陸上からは見えない。
イリエワニが水上パトロール。この個体は、バラット川を長年縄張りにしていたその名も「バラット」である。成長するにつれ、バラット川を出てディンツリー本流に進出。隣の縄張りの同サイズオスとの戦いを最近制してその支配地域を流域4-5kmに拡大したとされる。