Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

オーストラリア南部の大火災

2月7日、最高気温が46度を記録したその日にメルボルン北部で立ち上がった炎は既に東京都の1.5倍の面積を完全に灰にし、今確認されているだけでも100名以上が死亡する猛烈な山火事となっている。送電鉄塔が焼け崩れたり変電所が爆発したり。炎の勢いは弱まっていない。


オーストラリア南東部は100年に一度の熱波に襲われ連日45℃近い最高気温が続いていた。逆にクィーンズランド州では州の60%が水没またはアクセス不能となる深刻な大洪水が続いている。
100年に一度、が多すぎる。
100年に一度の大干ばつだ、といわれた2004年。翌年も翌々年もそのまま干ばつが継続し、「気候変動によりこれが普通の状態に変わった」と認識された。これは、好景気を十年以上に渡って維持しながら環境問題軽視を続けるハワード長期政権が大敗し政権交替がおきる大きな要因にもなった。2006年には史上最強のサイクロン「ラリー」がクィーンズランド州を破壊。そして現在は大火災と大洪水。ネジが一つはずれてしまっている感じ。
替わった労働党のラッド首相は京都議定書に批准し、気候変動担当大臣を新設したけどすぐに何かが変わるものではない。

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