Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

攻防戦ー税関

アデレードに行く前に、どうしても日本から受け取りたい荷物があってもうオーストラリアには届いているんだけど税関で止められた。$1000以上の価値があるものは、個人的なものでも関税がかかるのは知っているので止められて関税をかけられるのは覚悟の上だったんだけど、送られて来た数多くの書類と受け取りの為の手続きには参った。こんな事をしていたら出発までには間に合わない。


個人輸入申請書と申告書、買った業者の詳細と領収書を送り、その後税関で審査され関税を払った後にようやく受け取れるとの事。大体10営業日は見る必要がある、と。まずい。その荷物なしではアデレードに行く気には全然ならないし、ずっと後悔するだろう。
 書類に書かれていた電話番号に、夜にも関わらずに電話したらなんと係員が出た。やってみるものだ。ところが、「そんな事はわからない(あくび)。明日の朝電話したら誰かわかるかもしれないよ?」というとんでもない返事が返って来た。あの?、税関の人ですよね?オーストラリアのこういう適当さには、切羽詰まっている時には本当にイライラする。
 翌朝、電話したらようやくまともな人が出た。やはり、10日くらいは掛かるとの事。領収書は日本語でもいいのか?と聞くと、「う?ん?どうだろうね」と怪しい返事が返って来た。あの?、税関の人ですよね?で、「一番早い方法は何だ?」と聞くと「代行業者を通せ」、と。聞くと、代行業者というのは税関と契約していて複雑な申請を個人輸入者(私)に替わって進めてくれると言う。代行業者は、税関に口座を持っているので、関税等の支払い義務が発生した場合に税関が代行業者の口座から自動的に引き落としを掛けられる。依頼者と代行業者との間での清算は荷物の受け取りの後でもいいというわけだ。個人で申請して支払って、ということをやっているより早いらしい。そこまでは納得。しかし、
 「どのくらい早くなるのか?」と税関に聞いたら「最短2時間で完了だ」という。あのな?!10営業日必要って言いましたよね?その差はなんなんだ?あなたらはグルなんじゃないか?
 と怒っている時間もないので電話帳を引くと、車で行けそうな範囲に2件の代行業者があった。そのうちの一つに早速乗り付けて、事情を説明すると「No problem!」と笑顔で行った割には3人くらいで奥でなんやかんや額を集めて相談してる。戻って来て「やっぱりできない」と。おい、オージー、頼むから適当な事を言わないでくれ
 
オージー「しかし、安心してほしい」
willie  「何を…?」
オージー「とりあえず出よう。ついて来な」

オージー「あれを見ろ!」
willie  「…あれは!? 一体?」
オージー「うちのライバル会社だ」
willie  「…。」
オージー「こういった難しい事はうちに頼んでは絶対ダメだ」
willie  「…。」
オージー「じゃ、一緒に行こうか」
willie  「サ、サンクス…。」
という流れで紹介された別の業者で、比較的スムーズに話は進んだ。必要なのはパスポートと領収書(日本語可。ただ、英語にその場で翻訳しないといけない)、買った店の情報。
最短2時間、はウソではなかった。数時間後には「手続きは終わりました。税関から荷物があなたの住所に発送されます。週末を挟むのであれですが、三日程度で付くと思います」と連絡があった。
ということでまだ受け取ってはいないんだけど、なんとか間に合うっぽい。参考にする人もいるかもしれないので書いておくと、代行業者への謝礼は$140くらい。あと、何故か税関にも$50位 審査料を払わないといけない。さらに、$1000を超えるものには様々な関税がかかり、物品によってもかわる。最低でも消費税10%はかかる。(例 30万円のものだったら、業者を通さなくても消費税3万円と審査料$50くらいかかる。業者に頼むと更に$140。物品の種類によってはもっと必要。)
いろいろ勉強になりました。英語も、オージーについても…。

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