Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

マウントルイス

マウントルイス


写真はモスマン渓谷の西、キングフィッシャーパーク近くの山、マウントルイスの高地熱帯雨林です。やはり低地の熱帯雨林とはなんか違う。マウントルイスはバードウォッチングな人々には有名なのに一般には全くと言って知られていない山です。高地熱帯雨林にしかいない生き物も沢山おり、そういう場所がケアンズ周辺では限られる事から、一部の人々の間では特別な存在なのです。しかし当たり外れも激しく、”スズメ一羽いない”という超沈黙状態になる事も時々。

かなり暗い未舗装の細い急斜面を登って行くので、そういった道の運転経験と基本的に4WDが必要となります(そもそもレンタカー会社の殆どは未舗装道路の走行を禁止している)。何十回と行った事があってもいつもこの登山路は緊張します。1月から4月の雨期の間はランドクルーザークラスの4WDを用意し、かつ悪路における十分な運転経験がない限り止めておきましょう。乾期の間でも雨の後は同じです。また、かなり人里からは孤立した山域ですからパンクとか、毒蛇とか何かあった時の備えはある程度必要だと思います。携帯は圏外。常連は、この道に入る時にはオノやウィンチ、小型チェーンソーなどを積んで行きます(木が倒れて道を塞いでいて帰れなくなったりするので)

途中からは国立公園の指定区域となり、例の特殊な許可がない限り入る事は許されません。
それで、目的の動物の方ですがアオアズマヤドリやナンヨウセイコウチョウ、メジロハシリチメドリ、アサートンヤブムシクイ、シダムシクイなど高地でないと出会えない野鳥達が目的になります。あと、キスジミツスイも多い。いろいろな鳥がいるんだけど…最初の写真を見ての通り、生い茂り過ぎてて何かいてもなかなかよく見えない。夜に歩いたらコゲチャリングテイルとか珍しいポッサムがいると思うけど、さすがに1人では心もとない。日中でもアンティキヌスらしき影をちらほら。(見えないんですよ、これだけ植物が密生すると)暗い上に見通しが利かないので撮影には熟練を擁する。英語圏の人たちを対象にした観光ツアーで、ランドクルーザーに乗ってこんな所まで来る変態日帰りツアーがある。日本人向けのツアーでは夢のまた夢。
管理人はケアンズでバードウォッチングのガイドをしています。お気軽にご利用下さい。お問い合わせ

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