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科学者の楽園を作った男

『「科学者の楽園」を作った男 』を読んだ。戦線戦後、世界最高水準にあったという日本の理化学研究所(理研)に関わる人々の話。個人的にシンクロトロンに関して興味があったので手に取った本だったが、あまり触れられていなかった(本文中ではサイクロトロン)。ただ研究者の集まりだった理研が、次々ヒット商品を開発して財閥になっていくなんて面白いではないか。もう少し人物に感情移入できるように書かれているともっと好み。


あらすじ
理化学研究所は1917年の設立当初から内紛続きであった。第3代所長大河内正敏の大改革によって、ここは「科学者の自由な楽園」に生まれ変わった。長岡半太郎、寺田寅彦、湯川秀樹、朝永振一郎らの科学者から田中角栄まで、多彩な人間たちが織りなすドラマ。
【目次】
ロンドンの邂逅/国民科学研究所を/危機/「明治天皇のお膝」/合成酒の匂い/理研の三太郎/ねえ君、不思議とは思いませんか?/理研コンツェルン/科学者の自由な楽園/殿様と少年/ケンカ太郎/ニ号研究/カタストロフ/原子力とペニシリン/大輪の輪

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