Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ケアンズへ帰りました

タスマニアのバードウォッチングツアーを終え、その後シドニーで休暇(下見?)を過ごしていた。
秋のタスマニアは台風接近で荒れ模様。バスから外へ出られないこともしばしばで、雨宿りや風宿りを繰り返しながらの鳥見だった。寒いのは十分に対策していったから何とかなったけど、横殴りの雨と暴風。ところによっては雨が下から吹き上がり、湖や川に白波がたち、枯れ枝がポキポキと次々折れて飛んできた。トムラウシ山の惨劇はかくあったのでは、という凍える天気。欧米の人たちのバードウォッチングツアーと各地で抜きつ抜かれつしてきたのだけど、彼らは「もうやめ。やってられない!」と震えながら帰っていった。夕食を頼んでいたレストランから携帯に電話がかかってきて、「この天気だけど君らは予定通り来るのか?」「確認だがキャンセルじゃなくてそれでいいんだな?もっと天気は悪くなるらしいぞ?本当にいいんだな?」とまで聞かれる始末。最終日は一転して30度を超える真夏日でホッカイロや手袋、マフラーを投げ捨てる。ここまで連日好き放題な天気をされると、悔しいを通り越してシラけてしまう。前回タスマニアを訪れた際も天気はひどかった。何だろう、相性が悪いのかもしれないね。


と愚痴りながらもこの状況で三桁に乗せる種数を見ているのだから健闘したというか、他のタスマニアツアーと比較してもそれはむしろ良い方。私たちが引き上げてからタスマニアは毎日素晴らしい天気が続いているそうで、こまごまと世話になった現地の旅行社からは「まったく理不尽で、地元民として恥ずかしく、あまりにアンラッキーな感じです。…またタスマニアに来てくれるかしら?」というメールが今日来ていた。
で、ケアンズへ舞い戻って数時間後の昨日&明日とケアンズでのツアーをしている(する)。ケアンズも一日中雨だったけど凍えない以上大したことはない。それに、鳥の数は話しにならない程多い。3桁に乗せようと思えば、タスマニアと違って一日もかからない。Birder(日本の、バードウォッチング専門月刊誌)にて、「世界中で行ってみたい場所」投票で【ケアンズなどのオーストラリア】は第二位に入っていた。そうだ、ここは世界一を争える場所なのだ。ケアンズが凄すぎるのだ。タスマニアの固有種を見てライフリストを増やしたい、とかでなくてただ単にバードウォッチングという行為を楽しみたい、という向きにはケアンズが一番。何しろ、ジェットスター航空を巧く使うと1000円とか7000円とかで直行便で来る事が出来る。ちなみに第一位になった中米のコスタリカは日本から単に行って帰ってくるだけで最短丸4日はかかる。
その辺も加味すると、ケアンズが世界一である事に疑いの余地はあまりない。

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